vol.60 彼へのプレゼント

好きな人から
プレゼントをもらったら、
うれしいよね。
うれしいのは、
なんでだろう?

前からほしいモノをもらったから。
高価なモノをもらったから。
それより…
相手が自分のために
「これを選んでくれた」
ということが、
いちばんうれしいんじゃないかな。

それは、彼だって同じこと。

だから、
好きな人には、
何度もプレゼントをあげちゃおう。
大きなモノを1回あげるより、
小さなモノを何度もあげちゃおう。

ささやかなモノでいい。
彼のために、なにかを選ぶ。
そのことで、
彼は喜んでくれる。

・ ・ ・ ・ ・ ・

「彼の誕生日。今年は何ををあげようかなぁ…。」
大好きな彼へのプレゼント。あなたはいつも、どうやって選んでいますか?

「予算は2万円。でも2万円じゃ足りないかなあ。そうだ。誕生日には4万円のモノをあげて、そのかわり、今年はクリスマスプレゼントはなしってことにしてもらおっと」
そんなふうに、プレゼントを選んだことはありませんか。

実は、こうしたプレゼントの選び方は、かなりNGな選び方。プレゼントは、大きなモノをドーンと1回だけあげるよりも、ちょこっとしたものを何度もあげる方が効果的なんです。

つまり、4万円のモノを1回だけあげるより、2万円のモノを2回あげる方が、うんと喜んでもらえるということ。これは、心理学用語で「価値効用理論」と言われているものなんです。

この理論、彼と逆の立場になったと思って、ちょっと考えてみましょうか。

たとえば、彼から2万円のブレスレットをもらったら、単純に嬉しいですよね? これがもし4万円のブレスレットだったら……。はたして、あなたの喜びは2倍になるでしょうか?

たしかに、ちょっとでも高いモノをもらう方が嬉しいかもしれないけれど、2万円のモノの2倍嬉しいかと言うと、そうではないですよね。よろこびは確実に2倍未満です。ところが、2万円のプレゼントを2回もらうと、単純に2万円×2倍の喜びを感じる、というわけなのです。

そう。プレゼントって、何をもらったかよりも、「相手が自分のためにこれを選んでくれた」という部分に感動するものなんですよね。「いくら」のモノをもらったかよりも、「なんど」自分のために選んでくれたか…それが大事だったりします。

よく「マメな人はもてる」と言われていますが、これはどうやら本当のようです。

そしてこれは、プレゼントにかぎったことではありません。

たとえば、彼への電話。月に1度だけ電話をして60分話すよりも、10分しか話せなくてもいいから週に1度する方が、相手に好印象を与えます。メールも、おなじこと。毎週1度1000文字の愛の言葉を送るよりも、たとえ10文字だけでも、毎日送る方が効果的なんです。

プレゼントも、電話も、メールも、相手とスムーズなコミュニケーションをとりたいから「したい」と思うもの。おなじ「する」なら、よりプラスのメッセージにしていきたいですよね。

「いつも、あなたのことを考えているわよ」
そんな気持ちを、上手に彼に伝えてくださいね。

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※このコラムは、2004年頃に10000読者さまに配信していた安藤房子の原点でもあるメルマガ「恋マガジン」の内容をほぼそのまま掲載しています。

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