vol.18やさしさのカタチ

好きと言ってくれたのも、
友達と思ってると言ってたのも、
やさしさかもしれない。

よく連絡をくれたのも、
あまり連絡をくれなかったのも、
やさしさかもしれない。

いろいろ話してくれたのも、
何をきいてもこたえてくれなかったのも、
やさしさかもしれない。

泣いたら手をつないでくれたのも、
泣いたら帰ってしまったのも、
やさしさかもしれない。

部屋によんでくれたのも、
今日はよんでくれなかったのも、
やさしさかもしれない。

帰らないでと言ったのも、
今日は帰りなさいと言ったのも、
やさしさかもしれない。

たくさんたくさん笑ったのも、
ほんの少しだけ怒ったのも、
やさしさかもしれない。

やさしさには、いろんなカタチがある。
やさしさのカタチは、
ふたりの関係や状況やいろいろの中で
かわっていく。
ゴムまりのように。
どのカタチのやさしさも、
ほんとうのやさしさかもしれない。

大好きなあの人の、
言葉も、沈黙も、仕草も、行動も、
ぜんぶぜんぶ、
ほんとうのやさしさだったのだと、
信じたい。

大好きなあの人の
ほんとうのやさしさの裏側には、
恋の欠片があったのだと、
恋の欠片があったのだと、
信じてる。

※このコラムはほぼ「恋マガジン」配信当時の内容です。
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