好きな人に近づくためには、
ほめ上手になること。
そう言われているけれど、
なんでもかんでも、
ほめればいいというわけじゃない。
やみくもにほめすぎると、
相手の人に、
嘘っぽく伝わってしまう。
だから、
相手の人をほめたいときは、
相手がこだわっている部分を
見つけて、
ほめるのがいい。
ファッションにこだわっている人なら、
ファッションのことをほめる。
仕事をがんばっている人なら、
仕事のことをほめる。
単純なことだけど、
そういうことで、
相手の人との、
コミュニケーションがうまくいく。
相手の人と親しくなれる。
・ ・ ・ ・ ・ ・
「ホステスの会話術を恋に活かしましょう」
雑誌の恋愛特集や恋愛メルマガには、よくそういうことが書いてありますよね?
でも…。女の人って、クラブに行く機会はまずありませんよね。つまり…なかなかホステスのテクニックを目の前で見ることはできないと思いませんか?
そこでご提案したいのが、「ホストの会話術を学びましょう」ということなんです。私たちは、クラブに行く機会はないけれど、ホストクラブになら行くことができる。そう思いませんか?
最近では、一流店の中にも「イチゲンさんなら1時間5000円」というホストクラブもたくさんあります。これをちょこっと体験すれば、「どんなふうに接してもらうと嬉しいのか」ということがわかりやすいのではないでしょうか。
人気のあるホストは、まず、押しつけがましい会話をしません。お天気や最近のニュースから面白そうなトピックを選び、話し、お客さんの心がほぐれてきたところで、さりげなく、お客のプライベートをリサーチしてきます。
たとえば、「お休みのときはどんなことをして過ごしているの?」という具合にです。
そうして会話をしながら、お客さんの趣味や趣向がわかってきたら、今度は巧みにお客さんをほめるんです。
巧みにほめるとは、「なんでもかんでもほめる」という意味ではありあません。お客さんが「こだわっていること」についてほめるということ。つまり、心理学でいうところの「自我関与度の高い部分」をほめるているのです。
よく、「人に好かれたいならその人をほめること」と言われていますよね。でも、ただただ「すごいですねー」「すばらしいですねー」
とほめても、相手の心はなかなか揺さぶることができません。相手の人がこだわっていることをほめることで、相手はあなたにより好感を持ってくれるのです。
そして、人気のあるホストは、このあたりのリサーチとアプローチがとてもうまいのです。
「お、この人はファッションにこだわっている人なんだな」とわかったら、「そのデニムのコート素敵ですね。どちらのですか?」と聞いてくる。
「あ、この人は爪をキレイにそめてるな」とわかったら、「爪の色、とても素敵ですね。自分でそめてるの?」とほめてくる。
このあたりのテクニック。体験すると「なるほど、こういうほめ方をされると嬉しいんだな」ということがとても理解できると思います。
ただし、ホストクラブ選びには充分に注意をしてくださいね。遊びなれているお友達から安全なホストクラブについての情報を集めてからおでかけくださいませ。
それから、失恋したばかりの女の人には、あまりホストクラブはおすすめしません。なぜなら、人は寂しいときや不安なときには恋に落ちやすいからです。
傷心のときにホストに優しくされると、嬉しくなり夢中になって貢いでしまい、またもやボロボロになってしまう可能性が高いからです。
ホストにとって、あなたはどこまでいってもお客さま。真剣な恋を望む場合にはホストクラブに行くのは避けましょう。
今、失恋して間もない読者の方は、普段おつきあいのある男友達や女友達の「自我関与度の高いところ」をリサーチしながら、ほめる練習をしてみましょう。
たとえば、あなたの親しい友達の服装を、じっくり観察してみてくださいな。どこか、ほめポイントはありませんか?
「えーっ。友達はいつもTシャツにジーンズだし。ほめようがないもの」
なんて思っている方、ちょっと待った、です。いつもTシャツとジーンズということは、逆にその方は、そのファッションにこだわっているのかも知れません。
それから、ジーンズのタグをよ~く見てみてくださいな。どこにでも売っている、誰もが履いているジーンズメーカーのタグですか? それとも、見たことのないメーカーのタグですか? あまり見たことのないメーカーのタグだとしたら、その人は、探しに探したすえにそのジーンズを選んだのかもしれません。
また、相手の服装だけではなくて、話している内容にも耳を傾けてみてください。その人がいつも仕事の話ばかりする人なら、仕事に熱心だという証拠。そういう相手には、「本当に仕事熱心なのね」などと、仕事に関することをほめてあげればいいのです。
こんなふうに、ちょっと観察してみると、相手の自我関与度の高い部分が見えてきます。その部分をほめてみてくださいな。単純なことですけど、こうしたことで、相手の人とコミュニケーションがとりやすくなると思いますよ。そして、もっと親しくなれると思います。
ぜひ、試してみてくださいね。
※このコラムは、2004年頃に10000読者さまに配信していた「恋マガジン」の内容をほぼそのまま掲載しています。当時も、再掲載した今回も、決して「ホストに貢ぐ」ことをおすすめしたくて書いた記事ではありません。ご理解いただいた上でご参考にしてくださいね。
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