「あのコとくらべて、私はぜんぜんかわいくないし……」
そう思ってしまうとき、ありませんか。あるいは、
「私は、あのコよりは魅力的なはず!」
そんなふうに思ってしまったり……。
このように、他者と自分を比較しながら自分の能力を知ろうとすることを、
心理学では【社会的比較過程】と言います。
このとき、自分とよく似た人を比較の対象に選ぶことが、いちばん多いと
言われています。
そういえば、以前、あるテレビ番組で見たのですが、
マンションに住む人が「もっとも覗いてみたい部屋」は、
同じマンションの、自分と同じ間取りの部屋、なのだそう。
このことからも、人間は自分と同じ層の人のことがいちばん気になる、
ということがわかりますよね。
ただ、人間には、自分よりも格上と思っている人と比較したいときもあり、
これを【上方比較】と言います。
一方、自分よりも格下と思っている人と比較したい場合もあり、
これを【下方比較】と言います。
そう、比較には、3つのタイプがあるのです。
▼比較する人間心理とは!?
この、比較の3タイプ。どれも、
「自分に自信があるから、比較したがるのだ」
と結論づける専門家もいます。
しかし、私は、これまでのカウンセリング経験から、ちょっと違う
ような気がしているのです。
他人と自分を比較したがる人ほど、自分に自信がないと思うのです。
「周囲の人たちは、いったいどうなのかしら?」
と、世間のスタンダードが常に気になって仕方がないのです。
自分に自信がある人は、自分の夢や目標を実現することに精一杯で、
他人のことを考えるほど時間と心の余裕がない、という人が
圧倒的に多かった気がします。
▼昨日の自分と、今日の自分
では、他人と自分を比較するということは、その人の恋愛にとって
果たしてメリットがあるのでしょうか。
答えはNO、です。
もちろん、自分の憧れの対象を探し、その人のマネをしながら自分の魅力を
アップしていこう、というのなら話は別なのですが。
いきすぎた比較を繰り返してしまいますと、ライバル視した対象に
嫉妬し、さらに自信をなくし、自分の本来の目標を見失い、
ネガティブなスパイラルに入ってしまうだけです。
おなじ比較するなら、“昨日の私”と“今日の私”を比較するほうが
ずっと前向きです。
比較してみて、今の自分に足りないものが何かを考え、足りないものを
おぎなうことを意識してみる。
そして“明日の私”につなげていく。
そのほうが、ずっと、魅力的な私を作れると思いますし、
恋愛もうまくいくと思うのです。
あのコはあのコ、私は私。
人によって、持って生まれた才能も魅力も、まったく違うのですから。
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