▼恋人に引け目を感じてしまう
人は誰でも、「ここが私のマイナス・ポイント」と思う部分があります。
スポーツが苦手とか、歌うのが苦手とか、
いい人ぶってしまうとか、お願いされると嫌と言えないとか。
逆に恋人のことは
「あの人は完璧。なんでもできる人」
と思い、自分を相手よりも「格下」と決めつけてしまったりして。
いつも彼に対して引け目を感じてしまい、
言いたいことが言えなくなってしまったり…。
▼自分の欠点について恋人に話してみる
そんな人は、恋人といても疲れて仕方ありませんよね。
もっと、本音を彼に話してみてはいかがでしょうか?
たとえば、自分のマイナス・ポイントを恋人に話してみるのも、
自分のコンプレックスをなくしていくいい方法です。
あなたが、
「実はね、私、字が下手なのがコンプレックスなの」
などと話せば、相手の人は、親身に話を聞いてくれるはずです。
そして、これまで以上にあなたに好意を持ってくれる可能性も高いのです。
なぜなら、「欠点を話す」ということは、
心理学で言うところの自己開示にあたり、自己開示された人は、
「ああ、自分を信頼して話してくれたんだな」
と、話してくれた人への信頼感が増し、愛情も増していくものだからです。
▼出会ってすぐには話さない
ただし、こうしてマイナス・ポイントを話すのは、
ふたりの関係がわりと親しくなってからのほうが良さそうです。
出会ったばかりの頃には、こうして欠点を話すよりも、
逆にあなたのいいところを見せておくほうがベター。
そのほうが、相手の好意をひきつけることができるからです。
たとえば、最初のデートの時には、
いつもよりもちょっとお洒落なお店で待ち合わせてみるとか。
ちょっとメイクや服装にも気をつかってみるとか。
どこか1ヶ所でいいから
「いつもよりちょっと魅力的」
にしておくと、あなたのすべてが魅力的であると思ってもらいやすいのです。
人は単純なもので、相手のいいところを1ヶ所でも認めることができると、
「ほかの部分もきっと魅力的なはず」
と思いたくなるからです。
こうした効果を、心理学では後光効果(ハロー効果)と言います。
ですから、出会って間もないときには自分のいい部分を、
出会ってすこし時間がたったときには自分のマイナスポイントを
出していくのがいいわけです。
▼へヴィーな欠点の伝え方
ただ、「欠点を話すことが必ずしも自己開示につながるか」と言うと、
一概にそうとも言えない場合もあります。
それは、話す内容があまりにヘヴィーな問題のときです。
たとえば、
あなたに中絶経験があるとか、レイプされた経験があるとか、
借金まみれになり自己破産になったとか、
実はバツイチでシングルマザーだとか、
今の彼とつきあう前には常に複数のセックスフレンドがいたとか…。
こういう問題は、自己開示を飛び越えた内容なのです。
つまり、これらの問題を話したところで、
彼のあなたに対する好意が増すとは言いがたく、
逆に、彼の心が遠のいてしまう可能性すらあるということです。
では、これらの問題を恋人に伝えるか、伝えないか…。
これはとても微妙な問題ですね。
彼との関係の強さにもよりますし、彼の恋愛観、人生観にもよりますよね。
ただ、一生彼に隠しとおせないことも多いでしょうし、
本当に彼との信頼関係が強ければ、わかってくれるかもしれない。
彼との関係をはかりながら、話を切り出す時期を決めてみると
いいかもしれません。
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