▼保守的な彼
「私は仕事が大好き。でも、彼は“女は仕事なんてしなくていい”
と言うんです」
そんな悩みを持つ女性が、まだまだ多いようです。
悩んでいるのは年配の女性と思いきや、けっこう20〜30代の女性に
このような悩みが多いようです。
特に、彼と結婚話が出ている女性の場合、
「結婚したら家事に専念してくれるんでしょ?」
「仕事なんてしなくていいよ」
と言われ、思い悩んでいる人が多いのです。
どうやら、若い男性の中にも、
「女は家にいるもの」
「結婚したら、家事をぜんぶしてほしい」
という保守的な人が、まだまだ多いようす。
男女雇用機会均等法が施行されてもう20年も経つというのに、です。
▼時間をかけて、これからのことを考える
この“彼が保守的”という悩みは、女性側が、
・相手の保守的な考え方を変えてもらう
・自分の考えを変えて、彼に合わせる
・別れる
のうちの、いずれかの行動をとることで、解決していくことが
できます。
どの対策をとるかを、まずはひとりで
ゆっくり時間をかけて考えてみましょう。
考えるときには、このコラムで何度もお伝えしている、
・すべてを紙に書き出してみる
という方法がおすすめです。
今回の悩みの場合には、
つきあう彼と別れる気持ちがあるのかどうか、
自分にとって仕事はどのくらい大事なのかということを
重点的に考えて、思いついたことのすべてを
紙に書き出してみてください。
たとえば、
・彼のことを好きだけど、仕事をやめるのは絶対に嫌
とか、
・当面は仕事を続けたいけれど、将来的には専業主婦になりたい
というふうにです。
書いて書いて書きつくしましたら、まずは一旦その紙から離れて
1日、2日、時間をおき、もう一度その紙を見てみましょう。
そして、書いたことの中で、自分にとって優先順位の高いものに
印をつけていきましょう。
さて、ここまでやり、心の中でもやもやとしている情報を
ひとつひとつ整理していけば、これからの方向性が見えてくると
思います。
・仕事もしたいけれど、今の彼だけは絶対に失いたくない
のであれば、自分の価値観を少しずつ変えていく努力が必要でしょう。
・仕事は絶対に辞めたくないけど、彼に変わってもらうのは無理
なら、できるだけ早く彼と別れ、新しい道を模索するのが懸命です。
・仕事も今のペースで続けたいけれど、今の彼を失いたくない
のであれば、彼に変わってもらうしかありません。
▼“彼に変わってもらう”コツとは!?
私は、これまでのカウンセリング経験から、彼に変わってもらいたい、
という結論に達する人がもっとも多かったように思います。
ただ、この対策がもっとも難しいことであることも事実です。
なぜなら、人間は、他人の身体を拘束することはできますが
(もちろんこれは罪になりますが)、心を拘束することはできない
からです。
とはいえ、彼に変わってもらうのがまったく無理、というわけ
ではありません。
以前もこのコラムでお伝えしましたように、彼にお願いしたいときには、
まずは彼のお願いを何か実現してあげること。
そして、彼の機嫌がいいときに、あなたのお願いを“ひとつずつ”
していくこと。
(一度にたくさんお願いされると、どれも聞くのが面倒になりますから。)
お願いするときには、あくまで“優しい口調”
で話すこと。
こうすれば、彼が少しずつ態度を軟化させてくれるかもしれません。
態度を軟化させてくれたら、とにかく“ありがとう”という
感謝の気持ちを伝え、彼の価値観の変化を“ほめる”ことで、
さらにあなたの望みをかなえてもらいやすくなります。
それから、もうひとつ。
あなたが仕事を熱心に続けることが、彼にもなんらかのメリットを
もたらすのだということを彼に話すことです。
たとえば、
「私が外で仕事をしていれば、いつまでもキレイでいられるかもよ」
ということが、あなたの彼にとってのメリットかもしれません。
「私のボーナスが入ったら、あなたが前から行きたがっていた
ヨーロッパ旅行をプレゼントしちゃおうかな」
ということがメリットなのかもしれません。
メリットはその男性によって違いますから、あなたの彼の好みそうな
メリットをプレゼントしてみてください。
▼男性は、意外と単純
男性って、普段は理屈で物事を考える生き物ですが、女性よりも
意外と単純な面があるのもまた事実。
自分をたててくれながらも甘えるようにお願いをされれば、
「じゃ、男として、彼女の望みを聞いてあげようかな」
という気持ちになりやすいものなのです。
ただし、強烈に保守的な彼には、こうしたテクニックが
通じない場合もあります。
たとえば、茶道や華道など日本伝統にかかわる仕事をしている
男性や、IT企業社長など華やかな仕事で業績をあげている男性、
大学病院で外科医をしているなど業界でもトップクラスに君臨
している男性などには、女性が働くことに否定的な人が多いのも
事実です。
どんなにお願いをしてもダメなら、その彼と別れて、
次は保守的ではない男性を選ぶというのも、ひとつの道かも
しれませんよね。
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