男の人はみんな、
いばりたい生き物。
プライドの高い生き物。
たくさんの人から
認めてほしがる生き物。
だから、
はじめて会った男の人に
話しかけるときは、
その願望を満たしてあげればいい。
最初は、
相手がイエスとノーで
答えられるような質問をし、
相手の話したいことを探る。
探し当てたら、今度は、
相手がどんな答え方も
できるような質問をする。
そうすると、
男の人は、気持ちよく話ができる。
そして、気持ちよく話せた相手に、
だんだん興味がわいてくる。
・ ・ ・ ・ ・ ・
▼パーティーの出会いをつかむコツ
夏祭り、ハロウィン、クリスマス……お誘いの多い時期は、恋のチャンスがい~っぱいの季節なのですよね。というわけで、今日は、パーティーで出会いをつかむコツをお話ししたいと思います。
あなたは、パーティーに参加して、困ったことはありませんか?まわりはほとんど、知らない人ばかり。誰とどう話したらいいのかわからない。せっかくお目当ての人に声をかけても歯車があわなくて挨拶程度でおしまい…。
そんな失敗をしないためにも、まずは、「男の人はみんな、いばりたがりでプライドが高い動物である」ということを、押さえておきましょう。かなりおとなしくて無口な人でも、そうなんです。
これは、人間の脳のつくりと関係しています。人間の脳は、次の3つの部位からできています。
ひとつは、命を維持する「脳幹」という部分。ふたつめは情動(怒り、恐れ、攻撃、快、不快)関係の機能が集まった「大脳辺縁系」。みっつめは、自己実現欲求や承認欲求を司る「大脳新皮質」です。
女の人は大脳辺縁系が発達しており、男の人は大脳新皮質が発達しています。つまり、男の人は、女の人よりも「仕事で成功したい」とか「みんなに認められたい」という欲求が強いわけなんです。
また、女の人は右脳・左脳の両方を使って会話をする生き物ですが、男の人は左脳のみを使って話す生き物。女の人は会話の能力が優れているので、ほかの作業をしながらでもおしゃべりができるのですが、男の人は基本的に会話が苦手。「女を口説く」とか「大事な会議でプレゼンする」などの目的がはっきりしていないと、なかなか会話がはずみません。
つまり、初対面の男の人から好感を持ってもらうには、まずは、相手のいばりたい願望を満たしてあげること。そして、自分と話すことに目的意識(=口説きたいなど)を持ってもらうことが必要になります。そして、話しかける言葉にすこし注意を配るだけで、男の人の願望をかなり満たすことができるんです。
▼話しかけ方ひとつで好意を持ってもらえる
人間が話しかける言葉は、大きく2つに分かれます。ひとつは、話しかけらた側が話しを広げやすいオープンド・クエスチョン。もうひとつは、イエスかノーで答えるしかないクローズド・クエスチョンと呼ばれています。
たとえば、「こういうパーティーでどう思います?」という質問は、オープンド・クエスチョン。「こういうパーティーは好きですか?」という質問は、クローズド・クエスチョンです。
クローズド・クエスチョンは、ときに、相手に威圧感を与えてしまうことがあると言われています。でも、初対面のときとは、お互いのことをほとんど知らない状態。
つまり、相手が何に興味を持っている分野がわからない。こういうときにオープンド・クエスチョンをくりかえしても、質問の意味が広すぎて、相手の人が答えに困ってしまう場合が多いんです。
まずはクローズド・クエスチョンをして相手の趣味・嗜好を探り、探し当てたらオープンド・クエスチョンにかえていく方が、グンと会話がはずむ場合が多いんです。では、その例を見てみてください。
【例1】
「こういうパーティーってどう思います?」<オープンド・クエスチョン>
「ええ、まあ華やかでいいですよね」
「では、パーティはお好きなんですか?」<クローズド・クエスチョン>
「ええ、まあ」
【例2】
「こういうパーティにはよく参加なさるんですか?」<クローズド・クエスチョン>
「はい。よくというわけではないのですが、ときどき友人に誘われたら参加しますね」
「そうなんですか。では今日もご友人といらっしゃったんですか?」<クローズド・クエスチョン>
「そうなんです。今あちらでギターを演奏しているのが私の友人で、音楽仲間なんです」
「そうなんですか。音楽が得意だなんて素敵ですね!」<オープンド・クエスチョン>
「いえいえ。そんなに得意なわけじゃないんですが、中学時代からずっと楽器をやっていまして…」
【例1】では、最初にオープンド・クエスチョンをしたことで、話題が漠然としてしまい、会話がはずまなくなっていますね。一方、【例2】では、最初にクローズド・クエスチョンをし、相手の趣味を探し当て、その趣味のことを話題にすることで、男性が自分の音楽歴などを気持ちよく話しています。男の人の「ちょっといばりたい」という願望もかなえてあげています。
話しかけ方ひとつが、未来の恋を左右してしまうもの。ふたつの話しかけ方を上手に組み合わせて、出会いをつかむラヴ・クエスチョンをしてみてくださいね。
※このコラムは、2004年頃に10000読者さまに配信していた安藤房子の原点でもあるメルマガ「恋マガジン」の内容をほぼそのまま掲載しています。
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