事実はいっこのように見えて、
ほんとうはたくさんある。
ひとつのことを、
よく思う人もいれば、
悪く思う人もいる。
赤いという人もいれば、
白いという人もいる。
そういう意味で、
事実はいっこのように見えて、
ほんとうはたくさんある。
だから、彼と私も、
喧嘩になったりする。
彼がいいと思ったことが、
私には不満だったり。
私が好きなことを、
彼は嫌いだったり。
そうして、
すれ違いが生まれてゆく。
すれ違いを埋めるには、
事実には、
いくつもの側面があるって、
認めること。
おなじ事実でも、
人によって、
受け止め方が違うって、
認めること。
すれ違ったとき、
彼とたたかっても、
何も解決しない。
それより、
自分の内面とたたかう方が、
新しい展開が見えてくる。
彼ともわかりあえるようになる。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
彼が、自分の思うように動いてくれないとき。
ついついヒステリックに怒ったりしていませんか?
「ちょっと、服をリビングに脱ぎ散らかさないでよ!」と怒鳴ったり。
「まったくあなたは、家にばかりこもってるダメな人よね。たまには外に連れて行ってよ!」と泣きわめいたり。
こうして、彼を責めたてる女の人は、厳格な両親に育てられた人に多いようです。
そして、両親のもとから独立したときに、両親の厳格な部分を受け継いでしまったのです。
でも、彼を責めても、なにも問題は解決しません。
言えば言うほど、彼はかたくなに、あなたの言うことに耳を傾けなくなるでしょう。
責めれば責めるほど、彼はあなたから逃げたくなるでしょう。
ふたりの関係が悪化していくだけです。
彼に自分の要望を伝えたいときには、まずは、彼の存在と考え方を認めてあげることが大事です。
彼が服を脱ぎ散らかしていたら、
「あぁ、今日は疲れているのね。仕事が大変だったのね」
と、やさしくしてあげる。
彼が家にばかりこもっていたら、
「ゆっくり部屋でくつろぎたいのね。コーヒーでもいれよっか?」
と、サービスしてあげる。
まずは、自分が相手を理解しようという姿勢を示すことが、大事なのです。
そうすると、彼は、「あ、この人は自分を理解しようとしてくれてるな」と感じるでしょう。
そして、あなたの要望を受け入れる態勢になるのです。
自分を理解してくれてるなと感じたときに、人は心を開きます。
相手の要望を受け入れようとします。
彼に不満があるときには、まずは、あなたが彼にやさしくしてあげてくださいね。
※このコラムはほぼ「恋マガジン」配信当時の内容です。
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