▼彼と、会話がはずまない
ときどき、
「彼との会話がちっとも楽しくないんです」
……という相談をいただきます。
つきあいはじめた頃は、とりとめのない話でもりあがれたのに、
つきあいが続くにつれて、彼と話がはずまなくなった。
そればかりか、話し方を注意されてしまうときも多くなった、
という人がけっこいるのです。
こうした悩みは、男女の脳の違いからきているように思います。
女性は、会話自体を楽しみたい生き物です。
家事など、手や身体を動かしながらでも会話を楽しめる生き物なのです。
一方男性の場合は、会話はなんらかの目的のためにする生き物ですし、
ほかのことをしながら会話をすることができません。
ですから当然、お互いがお互いの思うように話そうとしてしまうと、
どこかでつまづいてしまうのです。
では、男性は、どんな会話なら楽しんでくれるのでしょう。
▼その1:目的を先に知りたがる
女性は、物事の結論だけを男性に聞いてほしいわけではありません。
どちらかというと、なぜその結論に至ったのかという経過に
重点をおいて話をしたいところがあります。
でも、目的のない会話が苦手な男性にしてみると、
結論のない会話はとても苦痛なのです。
結論が先にわかっていれば、その後は安心して会話を
することができるのです。
まずは結論を話してから、経過を話してあげると、彼も
気分よく会話につきあってくれるのではないでしょうか。
ちなみに、男性にとっていちばん大きな目的とは、
女性を口説くことです。
ところが、女性を口説くまでの間は熱心に会話をしてくれた
彼でも、恋愛関係が成立してしまうと、相手を口説く必要は
もうないと考え、会話をあまりしなくなってしまうのです。
彼の“口説き欲”をちょっと刺激する意味でも、
いつもとは違うデートをセッティングしてみても
いいかもしれませんね。
▼その2:固有名詞を使ってほしがる
男性は、“それ”“これ”“あれ”などの代名詞があまり好きでは
ありません。
どちらかというと、具体的に、固有名詞で話すことを好みます。
ところが女性は、“それ”“これ”“あれ”が大好きなのです。
たとえば、彼と部屋でテレビを見ているときなどに、
女性はよく、こんな問いかけをしがちです。
「それ、取ってくれない?」
「あれ、どうなった?」
「これ、私に似合うかな?」
ところが、男性は、ふたつのことを一緒にはできない生き物。
テレビを見ているときは、テレビに集中したいのです。
なので、“それ”“あれ”“これ”という話し方をされてしまうと、
いったんテレビから目を離し、彼女が指すもの(こと)を
見なければならず、いらいらしてしまうのです。
今度のデートのときには、彼があまり頭を使わなくてもすむように、
以下のように話しかけてみてください。
「グラス、とってくれない?」
「そういえば、来週の出張、どうなったかな?」
「このピアス、私に似合うかな?」
というふうにです。
▼その3:具体的に話してほしい
女性は、感覚的に会話をすすめるところがあります。
そして、相手に伝えようという気持ちはあるものの、
心の状態を即座にすべて言語化することが、あまり得意では
ありません。
たとえば、ある女友達とひさしぶりに会って楽しかった、
ということを彼に伝えようとしたときでも、
「昨日、楽しいことがあったの……」
と話すなど、まずは伝えたい気持ちの一部を言葉にしがちです。
彼から
「なになに? どんなことがあったの?」
という問いかけをしてもらい、それに対してまた話すという
スタイルが好きなのです。
ところが男性は、もう少し具体的な情報をほしがります。
“いつ”“どこで”“だれと”“だれが”“どこで”“なにをした”
のかを、パッと話してほしいのです。
▼結論:自分がすこし変わるだけで
このように、男性と女性では、求める会話がもともと違うわけ
ですから、話がはずまなくなることもあることでしょう。
でも、お互いに、相手の立場にたって話してみると、意外と
また会話を楽しめるようになれるのです。
それならば、相手が合わせてくれるのを待つよりも、まずは
こちらがすこし合わせてみてはいかがでしょう。
すると、彼のほうも、会話に楽しく参加してくれますし、
女性の言い分も聞こうかな、という気持ちになります。
そして、ふたりがいい雰囲気になってきたときに、
「あなたにも、ちょっと私に合わせてほしいんだけどなあ」
と、やさしくお願いをしてみましょう。
彼がご機嫌なときなら、きっと一歩ゆずってくれるように
なると思います。
それから、もうひとつ。
彼と沈黙を楽しむというのも、ときにはいいかもしれませんね。
彼がテレビを見ているときは、そっとしておいてあげて、
その番組が終わってからゆっくりと話しかけてみると
いいかもしれませんよ。
そろそろホワイトデー。
彼との会話も沈黙も、どうぞ楽しんでくださいね。
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