▼経営の粉飾、恋愛の粉飾
ライブドアの事件が、メディアを騒がせていました。
毎日、その報道を見ながら気になっていたのが“粉飾”という言葉。
広辞苑を見てみると、この言葉には、大きくふたつの意味があるようです。
(改めてここで説明する必要もないとは思いつつ、念のため……。)
ひとつは、
・紅、白粉でかざること。
もうひとつは、
・実情を隠して見かけをよくすること。よそおいかざること。
という意味です。
つまり……。
粉飾って、経営する上では罪なのですが、
恋愛においては、どうやら必要不可欠なもののようです。
▼第一印象における粉飾の意味
よく、“ひとは見た目じゃない”と言いますよね。
この言葉ほど、嘘っぽい言葉はありません。
もちろん、……
私は、自分の外見にはずっとコンプレックスがありましたので
できれば、
“人は見た目じゃない”
というほうを信じたいなと以前は思っていたのですが、
どうやら心理学的に見た場合には、恋愛には粉飾が
必要不可欠なんです。
人間の他人への印象は、第一印象で決まると言われています。
そして、第一印象のうちの約7割は“外見”で
決められてしまいます。
たとえば、恋愛運をあげたいなら、
ダークカラーよりもパステルカラーのファッションで
いるほうがいいのです。
流行の最先端のファッションよりも、わりと凡庸で、
女性らしいファッションがいいのです。
なぜなら、男性は総じて、そのようなファッションを
好むからです。
また、男性は、女性がきちんとメイクしていないときよりも、
きちんとメイクしているときのほうが好感を持つ、
という心理実験結果もあります。
男性に好印象を一度持ってもらいますと、
その印象は続きやすいとも言われています。
それは、人間は、
「この人の○○なところって素敵!」
というふうに、他人のひとつの性質に好感を持ちますと、
“そのほかの部分も魅力的なのではないか”と、
想像する生き物だからなんです。
これを、心理学でいう【ハロー効果】(後光効果)といいます。
このようなことから、外見がいかに第一印象に影響を
あたえているかがわかってもらえるのではないでしょうか。
▼外見以外の粉飾も大切
もっと言えば、外見以外の部分でも、粉飾しておくほうが
恋愛において断然おトクです。
外見以外とは、仕草や行動、会話などのことです。
自分が思ったとおりに話して行動するのではなく、
ほんのすこしのテクニックを使うことで、
相手の心をかなりひきつけやすくなるのです。
たとえば、パーティーなどで初対面の人と話すときには、
相手の人がイエスかノーで答えられるような単純な問いかけ
(クローズ・クエスチョン)からはじめるほうが、
相手の人との会話が成立しやすくなります。
話している相手の言葉を復唱してあげると、相手の人は
「話を聞いてもらえた」
という満足感から、あなたに好印象を持つようになります。
相手の人と同じ飲み物をオーダーすれば、
さらに相手の人の心をひきつけます。
相手を見つめるときには、10秒以内で、少し上目遣いで
見つめると、かわいい女性だなと思ってもらいやすくなります。
これらのすべてが、モテ効果をもたらしてくれるのです。
▼粉飾が大事なのは、初対面のときだけではない
そして、恋愛において粉飾が大事なのは、
なにも初対面のときだけではありません。
倦怠期をむかえたカップルが、もっとドキドキした関係に
戻りたいときには、お互いにおしゃれに気配りをし、
部屋のインテリアをかえてみるといいでしょう。
いつもはいかないようなおしゃれな場所でデートをする
だけでも、ふたりの関係がかなりリフレッシュします。
もっと言えば、粉飾が必要なのは、恋愛においてだけでは
ないのです。
会社や学校での友達関係・知人関係もスムーズにしてくれます。
さらに、自分を飾り、ワンランク上の自分になることで、
あなたの本来の魅力がどんどんアップしていきます。
メイクをした女性は、男性に対して大胆になっていくという
心理学実験の結果もあり、そのくらい、自分を飾ることは
自分の自信にもつながるのです。
人間、いつもほんとうの自分を見せていたら、相手も自分も
疲れてしまいます。
ある意味、自分を飾る“粉飾”とは、マナーのようなものなの
かもしれません。
●関連コラム(バックナンバーより)
【好きな人と、どきどき】
【視線ひとつで】
【メイクで自信をつける】
【好きな人の真似をする】
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