だって
砂の城は
ここにあるのよ
今日も
未来も
特別な人
ずるいよ
その気もないのに
その気にさせるなんて
ひとつぶん
ちいさな
恋でした
いつか
やさしく
あいたいね
心は
どこまで
ゆけるでしょうか
その声
忘れてしまいました
惰眠ばかりの、春
君の気持ちなど
通じないよと
ささやくように
桜色の
記憶だけは
誰にもわたしたくないから
左耳の奥で
鳴り響くのは
過去の言葉たち