残された身体
ふたつ
不自然に歩みより
落ちる水滴
あなたへ向かう
私のようで
無防備だった鳩尾が
ふいに凍りついた
だって
あの人のように抱くんだもの
大きなニュース
それでも
みんなの未来より
君との未来が心配で
シャツを脱いだら
わかりあえると思った
ひとりぼっちとわかった
増殖する
あなたへの想いは
何度裏切られても生えてくる
トカゲのシッポみたいだ
なかったのにな
キスひとつで
架空のストーリー
描いて空回り
留置所にかわっちゃった
君が突然
怒りだすんだもん
太陽に腹を突き出し
死を叫ぶ
傍らで
君を貪る
今朝は
エスプレッソの匂いがしない
そっか
あの人は昨日
出て行っちゃったんだ