ストレートすぎるセリフですね。
これ、だぁれ?
おわかりの方、多いでしょうね。
お笑い界の怪獣、明石家さんまさんが演じる“今井良介”が、
大竹しのぶさん演じる“神崎桃子”に叫んだセリフでした。
過去のドラマ特集でも、このシーンはよく登場しますね。
『男女7人夏物語』(1986年7〜9月・鎌田敏夫脚本)は、
その後のトレンディドラマブームのひきがねになりました。
当時、街に出るとやたらと男女群れて遊んでいる姿が目に映りました。
みんなみんな、“男女7人”に影響されていたのでしょうか。
嵐の夜、雨にうたれながらホンマに好きな女に告白。
「ほかのだれでもない、おまえが好きやねや!」
良介、カッコ良かったわぁ。
さんまさんもカッコ良く見えました♪
なんの飾り気もないセリフです。
ごく普通の場所、普通の状況で言ったなら、
「あっ、そ」
なんてあしらわれるのかもしれません。
しかし、ワンクール(3か月間)のドラマで、
1回1時間とはいえ、正味40分。
時間が短い中で、毎回、いろいろな出来事を重ね、
そして、このセリフが登場!
単純なセリフが感動をよんだのです。
このセリフに行き着くまでに…
○ふとしたことで知り合った良介と桃子。
偶然、橋をはさんで近所に住んでいた。
それぞれの友人に連れられ、グループデート
(今でいう合コン)をしたら、偶然再会してしまう。
○グループの中の、池上季実子さん演じる浅倉千明に
しだいにひかれてゆく良介。
のちに千明から告白され、付き合うことになる。
○良介と桃子は近所に住んでいるので、
食堂やコインランドリーなどで偶然会うことが多い。
そのたびにお互いに憎まれ口を叩き、ケンカする2人。
そういう2人の仲が、千明は気になってしかたがない。
○嵐の夜。
雨がにじんでくるという桃子の部屋のアルミサッシが心配で、
良介は桃子のアパートにやって来る。
そこにいたのは、千明。
良介を見た千明は、ショックで嵐の中に飛び出す。
千明を追う良介と桃子。
良介は桃子に、
「どうしてうちに来るのよ! 恋人は千明でしょ!」
と怒鳴られ…
……タイトルのセリフになるわけです。
このあと桃子は、千明のことを気にしながら、
良介と付き合い始めることになります。
そして、千明は・・・
ある日突然、良介のアパートに現れた“良介の昔の女”に驚き、
「桃子が好きなら、ハッキリしなさい!」
と良介を叱りつけているのです。
ああ、展開が早すぎる…。
でも、毎回ワクワクさせられました♪
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