恋のデータ  – Data - vol.179 ( 2005/10/07更新 )

■ 実は、案外恋をしていない理由 (ミワ)

結婚はしたいけど、恋人がいない……。
こんなのわたしだけ?
と思ったらそうでもなさそう。
国立社会保障・人口問題研究所というオカタイ機関が行った
「結婚と出産に関する全国調査」でこんな結果が出ています。
https://ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou13_s/point13s.asp

◆未婚者の結婚意思
【女性】  【男性】
・いずれ結婚するつもり—————90.0%—–87.0%
・一生結婚するつもりはない————5.6%——7.1%
・不明——————————–4.3%——5.9%

◆異性との交際状況
【女性】  【男性】
・婚約者がいる————————-4.8%——2.9%
・交際中の恋人がいる——————31.9%—–24.3%
・友人として交際している異性がいる—-12.9%—–14.0%
・交際している異性はいない————44.7%—–52.2%
・不明———————————5.7%——6.6%

※18歳~50歳までの未婚の男女、約12000人を対象。
回答数8734人のうち、サンプル数が確保できた18~34歳の集計結果


マスメディアが“恋愛”をあおっているからか、世間は“恋愛ブーム”のように見える。
けれど、調査結果によれば彼氏がいる未婚女性は3割。彼女がいる未婚男性はそれ以下で、
実際に恋をしている人たちは案外少ないみたいなのだ。


男女とも約9割の人が、
「いずれは結婚するつもり」だと答えているにもかかわらず。
そして、その理由のトップは、男女とも「適当な相手に巡り合わない」から。

世の中は本当に便利になったと言われるけれど、便利さをいちばん実感するのは“情報量”だと思う。
ネットやテレビ、雑誌やノウハウ本。


ほしい情報もほしくない情報も、
いつの間にか脳みそにインプットされている。
だからなのか。
もっといいもの、もっと美味しいもの、もっといい男が
探せば手に入るんじゃないかと、欲望はどんどんヒートアップする。
そして、“適当な相手”のレベルも、たぶん上がっている。

「出会いがないんです」と嘆く人が多いけれど、
本当に一つも出会いがないわけじゃなくて、
誰かと出会っても“適当な相手”じゃないから出会いとは認めない。
ってことはないだろうか。

100%“適当”な相手なんて、まずいない。
恋愛で一攫千金を狙うつもりなら、ロマンスなんて夢見ないで
ひたすら作戦を練ればいい。
「黒皮の手帳」の原口元子や、「けものみち」の成沢民子のように。
でも、“恋”がしたいのなら
インプットされた情報はいったん頭のすみに追いやって、
たとえタイプじゃなくても、
食事に誘われたらとりあえず行ってみるとか、
少しつっこんだ話をしてみるとか、
情報よりも自分の感覚で人とかかわっていかないと
いつまでも“適当な相手探し”は終わらないかもよ。

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