Vol.1 1にも、1にも、決意が必要なの!

恋するあなたの毎日に、映画やドラマからとびっきりのセリフをプレゼント♪のシリーズです。

2005年1~3月の月9ドラマ『不機嫌なジーン』(大森美香脚本)は、日本全国に熱烈な“南原教授ファン”を増殖したようですね。
内野聖陽さんが演じる南原教授が、竹内結子さん演じるジーンを口説く場面。
何度も何度もありました。

「自分もあんなふうに南原教授に言われたい♪」

と妄想したみなさん、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回取り上げるセリフは、南原教授のものではなく(残念?)、ジーンと南原教授の仲を友人として温かく見守っていた神宮寺教授のものです。

小林聡美さんが演じていましたが、数学者である神宮寺教授のまるでおまじないのようなセリフに、私は魅せられておりました。

私のいちばんのお気に入りは…オーストラリアから帰国した南原教授にこれから再会するというジーンに対し、神宮寺教授が、自分の両手の親指を1本ずつ立てながら話す場面。

「いい? 1たす1は2だけれども、これは、あたりまえのことではないの。
1と1の集合体で2。
1に続く後続数(こうぞくすう)としての2。

1はあくまで1であって、2になろうとするためには、1にも、1にも、それなりの、こう、決意が必要なの!」

「決意?」

「あとは、あなたたちの決意次第、でしょ?」

いかにも数学者らしいセリフですが、1たす1が、そのままでは2にならないのですね…。

これから結婚するぞ!
または、これから付き合ってゆくぞ!

と密かに思っている皆さんへ。

黙っていても、進展しません。
あなたにも、相手にも、それぞれ“決意”が必要なのですよ!

さあ、もう一歩の皆さん! ガンバって!

※このコラムはほぼ「恋マガジン」配信当時の内容です。
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