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Love Text - Column - vol.158  …byアン ( 2006/09/02)

■ 
「脱・おひとりさま」


いつまでたっても、彼ができない。
たまに男の人とデートしても、
その先にすすまない、ちっとも。

そんな毎日に嫌気がさしてきて、
なんでもひとりで楽しむようになってしまった。
ちゃんと働いているから
そこそこお金は、ある。
だから少しくらいの贅沢は、できる。

カフェに行くのも
映画に行くのも
旅行に行くのも。
ぜんぶ、ひとりで、少し贅沢に。

でも、そんな毎日を過ごしても
その場で少し気が晴れるだけ。
現実に戻れば、寂しいだけ。
ちっとも心は埋まらない。

だから、もう、おひとりさまは、やめる。

人と交わることを、
もう一度、思い出すために。

 



▼おひとりさまの弊害

最近、テレビや雑誌では、ちょっと高級なおひとりさま特集を
やっていますよね。
おしゃれなカフェ、お寿司屋さん、一流ホテル、旅行……。
また、いろんな企業が、独身OL向けに、さまざまな「おひとりさま向け
サービス」を設定もしているようです。
本当に、どんな場所でも、女性がひとりの時間を楽しむことができるように
なってきていると思います。

でも、私は、この「おひとりさまブーム」が、独身OLの恋愛の妨げに
なっているように感じるのです。

もちろん、ひとりで楽しむこと自体が悪いとは思いません。
彼がいたって、のんびりひとりで過ごしたいときだってありますし、
優雅な気分にひたりたいときだってあると思います。

ですが、「彼がほしいのにできない」という人が、現状のさびしさを
紛らわすために「おひとりさま」に走ってしまうようになると、
ますます恋愛から遠のいてしまうと思うのです。
そして、「おひとりさま」を楽しむ女性の中には、
本当の自分の悩みから目をそらしたがっている女性が
多いような気がしてなりません。

彼ができない。
仕事もなんだかつまらない。
でも、ちゃんと働いているから、少しくらいなら贅沢をする余裕がある。
だったら、ひとりでちょっと豪華な時間を過ごそうかしら……。

そうやって現状から目をそむけて「おひとりさま」を楽しむから、
現実生活に戻ったときに、何も問題が解決しておらず、
恋も仕事も、何も進展しないわけです。


▼「おひとりさま」タイムは、至福のとき

ひとりの楽しみというのは、ものすごく気楽です。
他人に気を使わずにいいわけですし、24時間をまるまま自分の自由に
使える、誰とも会わずに「私だけの世界」に没頭できる……。
まさに、至福のときです。

でも、それゆえに、
「ひとりでも、けっこう楽しいじゃない?」
という気持ちが芽生えてしまい、「本当は彼がほしい」という自分の
気持ちを、無理やり消し去ろうとしてしまうという部分もあると
思うのです。

それに、ひとりでいる、ということは、新しい出会いが極端に
少ないというわけであり、新しい恋もつかみにくいと思うのです。
もちろん、ひとりででかけたカフェなどで、隣りのテーブルに座った人と
会話をするケースもあるとは思いますが、そこから恋に発展する確率は
かなり低いでしょう。

カフェでの「滅多にない出会い」を希望して待つよりも、休日には
友達と合コンを開くとか、ホームパーティーを開いてみるとか、
ちょっとした異業種交流会に行ってみるとか、たくさんの人が
集う場所に積極的に参加してみるほうが、出会いの確率は圧倒的に
高まります。
出会いが多ければいいというわけではないという意見もあると思い
ますが、やはり、出会いが少ないより多いほうが、恋愛しやすい
環境が作られていくのです。


▼独身生活を謳歌したいなら、話は別

もちろん、
「ずっと独身のままでいいわ」
という女性の場合は話が別です。そういう方こそ、存分に
「おひとりさま」を楽しめばいいのだと思います。
しかし、そうではなくて、
「本当は彼がほしい」
という思いが強いなら、断然、「脱・おひとりさま」がおすすめです。

ちなみに、独身女性が自分のマンションを買うことも流行っていますが、
これなどは「おひとりさま活動」の最たるものではないかと私は思うのです。

マンションを買う、という時点で、それまではぼんやりとしていた
「生涯独身」という気持ちが明確化されてしまい、好きな人ができても
あきらめてしまう人が多いように感じるのです。

「おひとりさま」タイムを過ごすこと、自分の本心を記憶から消し去ろう
とするのは、とても不健康。
自分に嘘をついて生きていますと、先々、帳尻が合わなくなっていきます。
本心からやりたいことをしていないと、ストレスが貯まっていきます。

彼がほしいのなら、ぜひとも「脱・おひとりさま」してみてくださいね。

※現在発売中の雑誌「恋愛小説」に執筆した小説でも、「おひとりさま」に
ついて触れています。ぜひご覧くださいね。
http://www.bauhaus.co.jp/publication/other/index.html

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【プロフィール】
安藤房子(あんどう ふさこ)
ハート・ジャンクション主宰。恋愛カウンセラー。
NPO法人ウインク認定オンラインカウンセラー。

プロフィール詳細
メディアでのお仕事・紹介など
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恋についてのあれこれ、思うこと(ブログ)

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