仕事でもプライベートでも、簡単にドタキャンする人がいますよね。
当日、待ち合わせの場所に行っても、なかなか来なくて、
電話をかけたら
「ごめん、行けなくなっちゃった!」
そう明るく言われても……困っちゃいますよね。
人は誰でも、ひとつの予定を入れたら、同じ時間にほかの予定は
入れられません。
誰かと約束をする、ということは、そのほかの可能性を捨てる、
ということです。
そうして約束した相手からドタキャンされる側は、
「じゃ、別の予定を入れようかな」
と、スムースにはいきません。
つまり、ドタキャンとは、約束していた相手の貴重な時間を
奪う行為なのです。
ドタキャンする人には、こうした認識がとても低く、悪気がない
人が多いように思います。
実はこの「悪気がない」というのが、クセモノ。
悪気がないということは、「自分は相手に迷惑をかけている」という
自覚がないということ。
自覚のないことは、なおしようがないのですから。
▼ ドタキャンと恋愛の関係
それにしてもドタキャンというのは、される側にとっては本当に
ストレスです。
仕事やプライベートでももちろんですが、恋愛ならなおさらのことです。
ドタキャンをする、ということは、先に約束していた相手に対して
「あなたより大切な人がいる」
「あなたと会うより大切な予定が入った」
と、言っているようなもの。
これほど、恋愛において失礼なことって、ないと思うのです。
そして、ドタキャンが、恋愛においてプラスに働くことは、まずありません。
実際、悪気もなく彼とのデートのドタキャンをくりかえしたすえに、
「大好きな彼からふられちゃった。
何度かドタキャンしたくらいで怒るなんて」
という女性も少なくないのです。
もちろん、恋愛には駆け引きというものもあるでしょう。
また、出会ったすべての男性を翻弄するくらい恋愛上手な女性なら、
ドタキャンを続けてもなんの問題もないのかもしれません。
実際、ちょっと冷たくされるほうが、相手を思う気持ちが【強化】
されるという心理学の法則もあります。
でも……やはり、よっぽどの恋愛上手ではない限り、ドタキャンを
続けるのは、やっぱり、やりすぎです。
特に、プライドが高く、もてるタイプの男性とのデートを
ドタキャンするのはご法度です。
もてるタイプの人は、自分がないがしろんひされることには
とても敏感だからです。
▼ ドタキャンするくらいなら
ドタキャンをするくらいなら、最初から約束をしないほうが、まし。
ドタキャンをやめれば、相手から嫌われる可能性をひとつ減らせます。
もしも、仕事などがとても忙しくて、ドタキャンの可能性があるならば、
事前にそのことを伝えた上でデートの約束をするべきでしょう。
「たぶん大丈夫なんだけど、当日にならないとわからないの」
という具合にです。
もちろん、誰にでも、急用ができてしまう場合があると思います。
高熱を出してしまったり、家族が交通事故にあってしまったり。
そんなときには、まずは謝り、自分がおかれている状況を丁寧に説明する。
そういう「ごく普通の」誠実さが必要なのだと思います。
人の価値観はそれぞれですので、ひとつの事柄に対して、さまざまな
考え方があるものです。
「ドタキャンくらい、いいじゃない?」
という考え方も、ひとつの価値観なのでしょう。
だけど、なるべく相手に迷惑をかけないようにコミュニケーションを
とろうとする誠実さ、つまり、約束を守ろうという気持ちがあるほうが、
恋愛は、断然うまくいきます。
「ごく普通」のマナー。
それもまた、恋愛偏差値をあげていくには、不可欠なのではないでしょうか。
【関連コラム】
【忙しいときのコミュニケーション】
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【プラスの恋愛、マイナスの恋愛】
http://www.heart-junction.com/koimaga/love/bn/no107.html