▼ストーキングが増えている!?
「私も、攻撃的な彼から悩まされていました」
「元彼の嫌がらせに困っています」
先週号を発行してすぐに、数名の方からこのような
相談をいただきました。
やはり、最近多いのですね。
ストーキング……。
というわけで、今週は、攻撃的な人はどのようにして
作られるか、を、
さらに詳しく書いていきたいと思います。
▼【集団意識】が作る「攻撃」的体質
もともと攻撃的なタイプの人が、
さらに攻撃的になっていくときがあります。
それは、自分と同じような、
攻撃的な人たちの【集団】に属しているとき、です。
【集団】に属していますと、
自分たちとは違う意見を無視しやすくなります。
集団内での異論を喜ぶ人は少ないため、
異論が出にくくなります。
ひとりのときには、
「自分の考え方は間違っていないだろうか?」
と、今ひとつ自信を持てずにいたことでも、
自分が属する【集団】のうちの誰かから
「間違っていないよ」
と賛同してもらうことにより、
「私が考えていたことは正しいんだ」
と思うようになるのです。
また、【集団】の中の誰かから
「こうすれば、もっと人を攻撃できるよ!」
というアドバイスを受けることでも、
攻撃的な性質は助長していきます。
このように、自分が考えていることについて、
自分が属している集団の人の意見を尊重することを、
心理学では【集団意識】と言います。
攻撃的な性質だけでなく、どんな性質であっても、
自分と似たような人が集まる場所で意見交換することにより、
自分の気持ちが強くなっていく(=【強化】する)のです。
つまり……
【集団】で決められたひとつの道筋が、
必ずしも「正しい」ものであるとか、
「社会性」のあるものとは限らないわけです。
逆に、一般的にはどうなのかという部分が
見えにくくなっていくところが、
【集団意識】のとても怖いところなのです。
もちろん、【集団意識】というものが、
いつも悪く作用するわけではありません。
たとえば、会社で大きなプロジェクトを手がけるときなどには、
この【集団意識】がいい方向に作用する場合もあります。
社員みんなが一致団結して【集団意識】を持つことにより、
目的を達成しやすくなるのです。
しかし、これが一歩間違うと、
犯罪を助長しかねないものになるのです。
▼【集団意識】とインターネット
インターネットという媒体は、【集団】を作りやすい媒体です。
いつでも誰でも、自分の好みのコミュニティを作る
ことができ、意見交換ができる……。
ですから、【集団意識】も生まれやすいのです。
【集団】を作りやすいというのは、ある意味、
ネットの「長所」とも言えるでしょう。
しかし、この「長所」でもある機能が、
恋愛犯罪を増やしていくときにも機能してしまうのです。
とても残念なことですが……。
▼彼が属するコミュニティは?
ですから、自分の彼の行動に不安を持ったときには、
彼がどんな【集団】に属しているかを、
注意深く見つめることも、犯罪を未然に防ぐひとつの方法と言えます。
たとえば彼が
犯罪関連の複数のコミュニティに属しているとすれば
ちょっと危険信号と言えるかもしれません。
ネットだけではありません。
リアルなサークルでも、彼がどんな場所でどんな友達と
付き合っているのかな?
ということが、彼の本質を見抜くために
有効と言えます。
▼心理学をひとつの「目安」として
もちろん、人間心理とはとても複雑なものですので、
「こうすれば、絶対にこうだ」
とは言えません。
ネットで多数の犯罪コミュニティに登録しているのは、
自分の仕事に関わることだからなのかもしれませんし、
犯罪から身を守るために何かを調べているのかも
しれない。
ですから、今日お話したことも、
ひとつの目安にしかすぎないのですが……。
でも、ちょっとした心理学の法則を知っていれば、
さまざまな恋愛トラブルが少なくなるのではないかなと
私は思っています。
あなたの恋愛が、楽しくあるために。
恋のもつれによるトラブルにまきこまれませんよう……。
さまざまな意味で、恋マガジンが、
みなさんのお役にたてたらうれしいです。
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