▼フラれて攻撃的になる人
テレビを見ていると、毎日のように
犯罪のニュースが流れています。
特に、見ていて気になるのが、
恋愛のもつれからはじまるストーキングや殺人事件……。
こうした犯罪、最近とても多いと思いませんか?
フラれたから、相手を「攻撃」する。
……これって、まったく理にかなっていないことだと
思いますが、そういう人がいる以上、私たちは、
自分の身を守る方法を考えなければいけないな……
そんなふうに思います
フラれた人が元の恋人を攻撃する仕方は、それはそれはさまざま……。
何度も電話をかけてこまらせたり、
相手の会社まで押しかけたり、
家の前で待ちぶせしたり、
家の中に無断で入って、暴力や殺人を犯したり……。
相手を「精神」的に追い詰めるばかりか、
「身体」に危害を加える人が多いのが
最近の特徴ではないでしょうか。
▼攻撃的な性質はどのようにして作られるか
攻撃的な性質は、ひとつには、
その人の「経験」によって形づくられていきます。
たとえば、
“ストーキングしたら、相手の女性がもう一度デートしてくれた”
という経験をしている人なら、
またストーキングをしてしまいがちです。
「経験」は、その人の中に蓄積されていき、
一度やって“成功”したことは、何度もしてしまいがちなのです。
また、「環境」によっても、性質は作られていきます。
たとえば、父親がとても暴力的な人で、
いつも母親を殴って服従させていたとしますよね。
すると、そういう状況を日々観察しながら育ちますので、
“殴れば、女の人は言うことをきいてくれる”
という価値観が自然に育ってしまうのです。
「経験」や「環境」により、人は、たくさんのことを学びます。
たとえば、
・どんな人を攻撃すれば自分の願望は受け入れられやすいか
・どんな状況であれば、自分が相手を攻撃しても社会的に許されるか
・どんな状況で相手を攻撃すれば、自分が攻撃したということがばれないか
ということなどです。
そうして、結果的には、攻撃する人にとっての“最良の方法”を
学んでしまうのです。
▼恋の「攻撃」回避策
ですから、私たちが恋のもつれによる犯罪を事前に防ぐには、
その人とつきあう前に
・相手の過去の恋愛体験を聞く
・相手の両親や家庭環境について聞く
というのが、かなり有効な方法です。
とはいえ……
恋をするときには、そこまで考えずに
相手のことを好きになってしまうことが多いもの……。
好きになった。
つきあいはじめた。
別れた。
そのときになってはじめて、相手の本質が見えてきた……
ということが多いかと思います。
そんなときには、ひとりで悩みを抱えないことが一番です。
役所の相談窓口や、地元のNPOなど、
身の危険を回避することを手伝ってくれそうなところに
どんどん相談することです。
役所などがまったく協力してくれないとしても、
あきらめずにしつこく相談に行き、
いかに自分の身が危険にさらされているかを何度も話す。
一箇所だけでなく、できれば複数の箇所に行き、
複数のアドバイスをもらう。
そのアドバイスをもとに、
自分にとって一番いい解決策を考え、
それをすぐに実践していく……。
そうすれば、恋のもつれからはじまる「攻撃」から
かなり身を守れると思いますよ。
恋による犯罪から身を守るために、
ほんと、気をつけましょうね。
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