▼気が合うと思っていたのに
「彼とは、意気投合してつきあったはずなのに…。
でも最近わかったんです。
実はふたりは、まったく逆のタイプなんだって。
もしかして、このままではうまくいかないのでは
ないかと、不安で仕方ありません」
そんなふうに悩んだ経験、ありませんか?
おそらく、恋愛をしたことのある人なら、誰でも多少は
感じたことのある気持ち、なのかもしれません。
このような気持ちになったときに、
どう対応していくかが、
その恋愛を楽しめるかどうかの分かれ目になります。
ふたりの違いを楽しもうという気持ちで
いられる人は、恋愛を楽しむことができるし、
逆の人は、楽しむことができなくなってしまうのです。
彼との違いをどうしても楽しむことができない人は、
深い悩みを抱えてしまいます。
「私は毎日でも会いたいのに、彼は3日に1度しか会ってくれない」
「私は尽くすタイプなのに、彼は尽くされるばかりで」
と、不満がつのってしまい、
自分を責める内罰的な行動をとってみたり、
彼を責める外罰的な行動をとってみたり…。
だんだん、自分や他人をおいつめてしまい、
その恋愛自体が大きなストレスになってしまうこともあるのです。
▼どんなに似ている、ふたりでも
そんなときには、どうぞ、
“人の性格はそれぞれ、人の価値観も人それぞれ”。
“まったくおなじ人間は、世の中にふたりといない”
ということを思い出してみてください。
彼とあなたは、最初から違う人格を持つ、ふたりの人間です。
ですから、知り合ったばかりの頃には
「あ、私たちは似ているな」
と感じたとしても、
似ていない部分もあって当然なのです。
つきあえばつきあうほど、お互いの違いを認識していくのは、
むしろ普通のことなのです。
あなたが彼と毎日会いたいように、
彼は3日に1度会うのがちょうどいいなと思っているのです。
尽くされるのが心地いいなと思っているのです。
だからといって、彼の愛情が少ない、などときめつけることは
できません。
単なる、愛し方や愛され方の好みの違いなのです。
あなたが真剣に彼を愛しているように、
彼は彼で、真剣にあなたを愛しているのです。
それを認識していれば、彼と性格や価値観が違っても、
いちいち不満に思うこともなくなるのではないでしょうか。
彼に対して、やさしく接することができるのではないでしょうか。
▼違うふたりのほうが、うまくいく!?
もちろん、何度もこのコラムでお伝えしていますように、
“似た者同士はうまくいく”というのは定説ですし、
似ているふたりはひかれあいやすいというのも事実です。
しかし、物事には、違う側面というのがあるもの。
違うふたりの方がうまくいくということも、
心理学の世界では言われているのです。
ある専門家が夫婦を対象に、
どんなカップルならうまくいくかという調査をしたところ、
次のようなカップルがうまくいくという結果がでたそうです。
1)援助するのが好きな人と、援助されるのが好きな人のカップル
2)支配的な人と、服従的な人とのカップル
つまり、性質の違うふたりがつきあうほうがうまくいく
というわけです。
はたして、それはどうしてなのでしょう。
それは、対照的なふたりがつきあうほうが、
自然にお互いの足りないところを補いあうようになり
(=相補性が高まり)
うまくいきやすいのかもしれません。
ですから、
「彼と私は違うタイプだから…」
といって、恋愛を終了させてしまっては、
とてももったいないと思うのです。
似た者同士であれ、対照的なふたりであれ、
恋愛を継続させるのに大切なのは、お互いを思いやる気持ち。
彼と似ていても、いなくても、どうぞ楽しい恋愛をしてくださいね。
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