▼ふりまわされて、いない?
あなたは、自分のやりたいことを行動に起こせるタイプですか。
それとも、周囲にふりまわされてしまうタイプですか。
たとえば、休日の午後。
今日はひさしぶりに街にでかけてショッピングしよう…
なんて思っているところに…
ピンポーン。
誰かと思って玄関まで行くと、セールスの人。
本当は、すぐにでも話を終わらせて、一刻も早く外出したい。
だけど、それが言い出せなくて、結局は1時間も話を聞くはめに…。
そんな経験は、ありませんか?
▼受動的なタイプの落とし穴
もしもあなたに、そういう経験が多いようなら、
あなたは受動的なタイプと言えますよね。
受動的な人も、ふたつのタイプにわかれます。
“周囲に流される”ことを楽しめるタイプと、
嫌々ながら周囲に流されてしまうタイプとに、です。
前者の場合はストレスを抱えることが少ないのですが、
問題なのは後者の場合です。
「本当は、こんなことをしたくない」
そう思いながらも、それを相手にうまく伝えられずに
受動的になっていますから、
どうしてもストレスを抱えてしまう。
それが蓄積されていき、だんだん疲れてしまうのです。
では、どうすればいいかというと、
言いたいことを言えるようになればいいわけです。
楽しいことは、楽しい。嫌なことは嫌。
そう相手にうまく伝えられるようになれば、
無駄にストレスを抱える必要がなくなり、
楽な気持ちで生きられるというわけです。
▼人の真似をする
行動療法の世界では、モデリングという方法を用いながら、
言いたいことを言えるようにしていきます。
(※行動療法とは、科学的な臨床心理学の確立を目指して
1950年代以降に生まれた療法です。)
モデリングとは、簡単に言えば、
自分以外の人がしていることの真似をすることです。
治療する側が適切な自己表現をやってみせて、
クライエントが真似をする。
それをくりかえしながら、
クライエントが自分の言いたいことを言えるようにしていく
という方法です。
▼普段の生活でもイメージを
このモデリングに近いことを、
普段の生活にとりいれてみてはいかがでしょうか。
まずは、あなたが“いいな”と思うモデルを探してみてください。
タレントでもいいですし、親しい友達でもかまいません。
言いたいことをストレートに話していながら、
周囲から好感を持たれている人をモデルにするといいと思います。
そして、その人になったような気持ちになりながら
ときどきふるまってみるのです。
「彼女なら、きっとこんなふうに言いたいことを言うだろうな」
ということを想像してみて、実際に自分でそれを言ってみるのです。
不思議なもので、こうして普段から
“なりたい自分”をイメージしていますと、
どんどんなりたい自分に近づいていきます。
好きな人には好きと言う。
嫌なことは嫌と言う。
自分の言いたいことを相手に言えるようになっていくのです。
言いたいことを上手に言えるようになると、
心の中にうつうつとした不満を抱えることが
とても少なくなります。
恋人や友達との関係も、快適になっていくと思いますよ。
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