▼気持ちを、伝えられなくて…
自分の気持ちを、好きな人に伝えられない人がいます。
「本当はもっと、○○したいのに…」
そう思いながらも、本音を伝えられずに、
現状を変えることができずに、苦しんでしまうのです。
伝えられない人の多くは、
「本音を話して、嫌われたら怖い」
と感じています。
その根っこには、以前もちょっとお話しさせていただいた、
「ペルソナ」が関係している場合が多いんです。
▼自分を、よく見せたいから
ペルソナとは、ギリシャ語で「心の仮面」のこと。
私たちは、社会生活のさまざまなシーンで、
「自分を、もっとよく見せたい」
と思い、このペルソナを被り、生きています。
あなたも、経験がありますよね?
会う人によって、見せる自分が違うという経験。
そして…
あまりに自分を偽ってしまうと、疲れてしまうと思いませんか?
疲れているのに、ペルソナを脱げない…。
そんなジレンマに陥っている人がたくさんいるんです。
▼自信がないから本音を言えない
人が本気で誰かを恋愛をしたときには、このペルソナを
脱ぎたくなるものです。
本当の自分を見て欲しい。
そして、好きな人の本当の部分を見てみたい…。
そう思うのはとても自然なことなのです。
ところが…。
中には、恋をした相手にさえも、本当の自分を見せたがらない
人がいます。
相手の本質を見ようと積極的にならない人がいます。
それはなぜか。
大きな理由として考えられるのは、自信のなさ、なのです。
自分に自信がない。
だから、本当の自分をかくしちゃおう。
ちょっと格好つけて、いいとこを見せちゃおう。
自信がなければないほど、こうした気持ちになりがちなのです。
▼本質を見せてみる
しかし、自分を見せないで恋愛をしているとどうなるでしょう?
いつまでも、自分という人間の本質を、相手の人に
伝えることができません。
そうすると、相手の人も本質を見せようとしません。
そういう人たちは、一年つきあっても、二年つきあっても、
いつまでもお互いの心の距離が縮まりません。
つまり、いつまでも深い絆を結ぶことができず、信頼しあうことができず、
よそよそしいおつきあいのままになってしまい、
お互いが息苦しくなってしまうのです。
好きな人とつきあいながら、へとへとに疲れてしまう場合も
少なくないのです。
いい格好をしようとすればするほど、相手の人との距離は縮まりません。
「話さなくても、わかる」
と言う人もいますが、それは幻想です。
「あ・うんの呼吸」と本人は思っていても、
実はお互いにまったくお互いを理解していない場合のほうが
多いくらいです。
もちろん、言葉で伝え合ってもなかなか理解しあえない場合もあります。
まして、お互いが思いを言葉にしなかったら…?
擦れ違いの数が増え、お互いがお互いを誤解したままのつきあいに発展していく
ことだってあるのです。
人と人が理解しあうのはむずかしい。
だからこそ、せめて、気持ちを、言葉にして、
相手に伝えてみる。
相手の言葉に耳を傾ける。
こうした努力が、恋愛にも必要なのではないでしょうか。
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