▼束縛と、おつきあいと
「結婚したら、彼が突然私を束縛するようになったんです」
「結婚したら、彼の家族や親戚とのおつきあいが大変で…」
結婚のデメリットとして、こうした状況をあげる人が少なくありません。
ただ、これらの問題は、結婚前に彼と将来のビジョンをきちんと話す
ことによって、かなり防げることではないかと思うのです。
私が思う、いちばんの結婚のデメリットは、
「結婚したら、ドキドキした恋愛関係を続けにくくなる」
…ということです。
彼と毎日一緒にいられる。これって、とてもしあわせな反面、
「相手との関係になれてしまい、ドキドキがなくなりやすくなる」もの…。
今日は、このことについて考えてみたいと思います。
▼エロスからアガペ、ストルジュの愛へ
以前、「6つの愛のタイプ」のお話をしたのを覚えていますか?
ロマンティックな「エロス」の愛。嫉妬深い「マニア」の愛。
自己犠牲的な「アガペ」の愛。手段としての「プラグマ」の愛。
友達のような「ストルジュ」の愛。これらが、愛の6つのタイプと言われて
いるものです。
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そしておそらく、読者のみなさんの中には、
「いつも彼とドキドキしていたい」
「結婚しても、恋人時代のように新鮮な気持ちのままでいたい」
というふうに、「恋愛=エロスの愛」ととらえている人が多いのではない
でしょうか。
ところが、結婚して彼と毎日一緒にいるようになると、
お互いの存在に慣れてしまって、
ドキドキとしたエロスの愛を続けるのがとてもむずかしくなります。
そこで、「結婚したのにちっとも楽しくない」「これなら結婚しない方が
よかった」という不満を持つ人が出てくるわけです。
こうした不満を持たずにすむためには、2つの方法があると思います。
ひとつは、恋愛時代のようなエロスの愛を続けるために、
恋愛時代以上に努力をするということ。
具体的には、いくら夫婦だからといって、自分のすべてをさらけだしたり
せずに日常的にお洒落にも気をくばり、彼とのほどよい距離感を保つ
ということです。
たとえば、「彼の前で平気で着替えちゃう」というような行動は、
どんなに彼と親しくなっても、避ける方がベターではないでしょうか。
もうひとつの方法は、エロスの愛を大事にしながらも、
アガペやストルジュの愛し方もとりいれていくという方法です。
アガペの愛し方をモノにするには、毎日、「ありがとう」という感謝の
気持ちを持つようにすればいいと思います。
彼がコーヒーをいれてくれたら「ありがとう」。
彼からメールがきたら「ありがとう」。
そうして感謝の気持ちを日頃から口に出して相手に伝えてみることで、
喧嘩やいがみあいを避けられ、
心の底から相手に感謝して過ごすことができるようになります。
ストルジュの愛し方をモノにするには、なるべく彼との共同作業を
増やしてみるのがおすすめです。
一緒に料理をしたり、一緒に買物にでかけたりするうちに、
ふたりの間に強い信頼関係を築きやすくなります。
お互いがお互いにとって不可欠な存在になり、
楽しい毎日を過ごせるようになります。
こうして考えてみると、結婚のデメリットも、考え方次第では、
大きなメリットにつながっているということがわかると思います。
デメリットをデメリットとして受けとめるか。
メリットに変えていくか…。
それは、あなた次第なのかも知れません。
来週もまた、結婚をテーマにお届けする予定です。どうぞお楽しみに…!
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