ついに…終わりました…。
何がって、夕方に再放送をしていたドラマ「Age35 恋しくて」です。
先週の最終回、ご覧になった方はいらっしゃいますか?
私、じっくり見てしまいました(笑)。
主役の食品メーカー課長・島田英志(中井貴一)は、
一度は愛人・照井ミサ(瀬戸朝香さん)との関係を絶ち切り、
妻・朱美(田中美佐子)のもとに戻ります。
しかし、今度は、朱美が陶芸教室で一緒の成瀬シン(椎名桔平)と
不倫に落ちていき…。
ふたりが寄り添っている現場を、英志から見られてしまうのです。
それでも英志と朱美は、やりなおすことになったのですが…。
結局それから7年後に、ふたりは離婚。朱美はシンと、
英志はミサと結ばれるのです。
この最終回を見ながら、私はなんだかホッとしてしまいました。
なんというか、おさまるところにおさまったな…という感じがしたのです。
▼不倫をしても離婚はしない
私はドラマを見たあと、しばらくぼーっと考えてしまいました。
なぜ、ぼーっとしたか。
それは、このドラマのように
「結局ふたりは離婚して、イチバン好きな恋人とつきあいました…」
という結末は、現実には結構少ないから、なんです。
これまでカウンセリングを通じてもそう感じてきましたが、
周囲の男友達にきいても…ほとんどの人が、
「不倫をしても離婚は絶対にしない」
と言いきるのです。。
▼既婚男性が不倫に走るわけ
それなら、なぜ既婚男性は不倫に走るのか。
そこにはたくさんの理由があるのですが、
おおよそ以下の内容にまとめられます。
●恋のときめきと愛は別。だから愛する人がいても恋はできる。
●奥さんを愛しているけれどセックスレス。
だから家の外でセックスを楽しみたい。
●奥さんとセックスレスというわけではない。
だけど複数の人と楽しいセックスライフを送りたい。
●日常生活に刺激がない。もっとワクワクした毎日を過ごしたい。
●家庭不和。家庭から逃げ出したいという気持ちを不倫で埋めている。
こんなところ…です。
これらの理由。
本気で既婚男性を好きになっている独身女性からしてみたら、
不満のひとつも言いたくなるような理由が多くはないですか?
▼不倫相手の魅力とは?
でも、男の人は、女の人よりも
複数の人とつきあうことを容易にできるのです。
そして、「たまにしか、ありつけない喜び」のために、
闘争心を燃やすのです。
たとえば…
すでに結婚している奥さんとなら、多くの場合、
会う約束をしなくても毎日会えるわけですよね。
お互いの合意があれば、いつでもセックスもできる。
ところが愛人とはそうはいかない…。
一目をしのんで会うわけですから、
まず、会う場所や時間などを決めるのが大変です。
そして、愛人の場合には、相手に「サヨナラ」と言われたらおしまい…。
本当は、結婚相手にだってサヨナラを言われるかも知れないのですが、
どうしても婚姻関係にある相手との関係は
「壊れるわけがない」
と思いがちなのです。
だから、いつ壊れるかわからない不倫関係の方をとても大事にするわけで。
このように、なかなか手に入らないものを欲しがってしまう心理を
「部分強化」と言います。
これは男女どちらにもある気持ちなのですが、
こと恋愛の現場では、
男性の方が部分強化の気持ちが強いように私は思います。
ところが…。
「部分強化」の気持ちを
まっとうする男性は、ほんとうにほんとうに少ないのです。
▼恋心はいつかは醒めるもの?
それは、ある程度の年齢の人なら、
恋心はいつか醒めるものと考えているからかもしれません。
恋心が終わった後に、
不倫相手と愛情の関係をちゃんと結ぶことができるか。
それは、やってみないとわからないわけです。
つまり、不倫相手を選択する、ということは、
既婚男性にとって「大きな賭け」に出ることになります。
もしも離婚をして、不倫相手と結婚したからといって、
生活の相性が合うとは限らないからです。
そこで、既婚者側は、こんなふうに思います。
「そんな危険を犯すくらいだったら、奥さんは奥さんでとっておいて、
不倫は不倫で楽しもう」
▼不倫に向く人、向かない人
こんな現状から、私が思うこと。
それは…独身女性が既婚男性とおつきあいするときには、
ある程度の覚悟が必要なのではないかということです。
嫉妬しないでつきあえるかどうか。
なかなか連絡がとれなくても心が壊れそうにならないか。
ちょっと距離を置いて男性とつきあうことができるか。
…つまり…、多くを望まずにいられる人だけが、
既婚男性との恋に向いていると言えるのです。
▼内向的な人は不倫に要注意
性格という点から見てみると、
内向的な人よりも
外交的な人の方が不倫には向いています。
一般的に、外交的な人は恋愛に入りこみやすいですが、
わりと醒めるのも簡単。
しかし内公的な人は、恋愛で苦労することが多く、
一度気持ちが盛り上がると、なかなか醒めないのです。
相手が本気で別れようと言ってきてもなかなか諦めきれず、
苦しんでしまいます。
つまり、内公的な方は、不倫をしようとするとき、
足を踏み出す前に、ちょっとだけ頭の中で考えてみてほしいのです。
この恋をして、自分はつらくならないかどうか。
この恋に進むのと進まないのと、どちらがしあわせか。
ただ…。そうは言っても…。
理屈では充分にわかっていても、
いけないいけない…と思いながら落ちてしまうのが
恋というものですよね。
相手は既婚男性。私は独身。だけど恋をしたい。
そう思ったときには、どうぞ、忘れないでくださいな。
誰かとの恋をするときには、意識的に、または無意識に、
自分が心の中で決めて、選んだ道を進んでいるのだということを。
悲しいことが起きたとしても、その原因の半分は
自分が作っているのだということを。
そしてときには、辛い恋をやめる勇気も必要なのだということを…。
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