▼女として生きたいから…
「主婦が不倫したくなる気持ち、わかるわぁ」
先日、ある女性から、そんな話をうかがいました。
その人は、30代の、とある芸能人の方。
美貌に恵まれ、才能も豊か。
仕事も順調だったのですが、結婚後はスッパリ仕事をやめて、
ご主人の世話と子育てに専念していました。
ところが、ご主人が自分を「空気」のようにしか感じてくれなくなり、
そのことに大きな不満を持ったそうなのです。
「結婚して半年経った頃かな。
もうね、男と女という関係ではなくなったの」
そんななかで、フツフツとわいてきた不倫願望。
結局、彼女は不倫することはありませんでしたが、
自分にとって一番必要なのは
「女として生きること」
だと感じ、わずか2年で離婚を決意したそうです。
▼不倫願望の原因は欲求不満
彼女だけではありません。
日本の法律では、不倫は文字通り「いけないこと」とされていますが、
世間の不倫への関心度は高まる一方です。
2002年1月の雑誌「AERA」の調査では、
女性がセックスパートナーを持つことは「良いと思う」人が50%で、
「良くないと思う」人の45%を上回っているほどです。
また、一般的に、
「外交的な人は熱しやすくさめやすい」
と言われており、不倫するのは外交的な人と思われがちですが、
実際には、内向的な人にも不倫願望のある人がとても多いように思います。
そして、不倫願望が強い人には、それなりに理由があります。
もう一度、自分を女として見てほしい。
毎日が退屈だから、ちょっとドキドキしたい。
生きている実感が欲しいから不倫でもしたい。
もっと気持ちいいセックスをしたい…。
つまり、ひとことで言えば、不倫願望の原因って、
現在のパートナーへの欲求不満、なんですよね。
では、不倫をすれば、現在のパートナーへの不満は消えるでしょうか。
残念ながら、問題の根本的な解決にはなりません。
不倫をしたいと思ったら、
まずは現在のパートナーとの関係を見なおしてみなくちゃ、
パートナーとの関係を続けたいのかどうかも含めて見なおしてみなくちゃ、
楽しい毎日はやってこないんです。
ご主人に、もう一度女として見てもらうにはどうすればいいでしょう?
毎日が退屈だと感じるのはなぜなのでしょう?
自分がいちばんやりたいことは何でしょう?
毎日を楽しくするにはどうすればいいのでしょう?
まずは、これらのことをちゃんと考えてみましょう。
▼不倫の覚悟
もちろん、不倫をしたいと思うのも、するのも、個人の自由です。
恋人がいるからこそ家族を大事にできる、という人もいるでしょう。
でも。ほんとうにしたい人は、
「不倫をしちゃ、ダメですか」
と、誰かにこたえを求めたりしません。
誰かにこたえを求めているときは、まだ、不倫の覚悟ができていないとき。
覚悟のできていないときの行動には、責任がともないません。
悪い結果になったとき、つい誰かのせいにしたくなってしまいます。
不倫がパートナーにばれて別れを言い渡されたときに、
「こんなはずじゃなかったのに…」
と、不倫をしたことを後悔してしまう人も多いんです。
あなたにとって、いちばん大切な人は誰ですか。
それを忘れないでいたいですね。
そして、不倫をするときには、
その恋をすると決めたのは、
ほかの誰でもなく自分なんだっていうこと、
忘れないでいたいですね。
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