失恋をしたばかりのときって、男の人のやさしい言葉に、ついフラフラ〜ッとしてしまいませんか?
とくに「ふった」ときの失恋よりも、「ふられた」ときの失恋が、そう。
「別れた彼のことを忘れられないのに、別の人とつきあっちゃったの…」
そんなお話をよくうかがいます。
そう、人は不安なときや寂しいときには、ついつい誰かと一緒にいたくなり、周囲の人のやさしさに弱くなる。口説かれ体質になりやすいのです。
口説かれて、そのまま新しい恋がうまくいけば、それはそれでいい。
だけど、元彼の記憶を思いっきりひきずっているときには、なかなか新しい恋がうまくいかないようです。
なぜかというと、ふられたときって、どうしても自分を責めてしまいがちだから。
「私のどこが悪かったの? それを次はなおさなくちゃ」
と思うあまり、新しい恋の相手に警戒心を抱いてしまって、ぎこちない関係になったり。
元彼では満たされなかったことを新しい相手に強く求めて
「うざい」
と思われたり。
そうして、新しい恋がうまくいかなくなるケースが多いようなのです。
とくに、
「まだ、元彼の歯ブラシやシャツを捨てられないんです」
なんていうときには、まだ、新しい恋に移項する時期ではないのかもしれません。
人間が、愛する対象を失ったとき、まずは、相手が戻ってくることをどこかで期待しながら、怒ったり泣いたりという行動をとります。しかし、どんなに喚いても涙しても相手は帰ってこないのだとわかると、大きな「絶望」を味わうようになります。
「絶望」の時期がある程度過ぎると、今度は、すこしずつ立ち直るようになっていきます。
もし、あなたが、
「元彼のものをまだ捨てられない」
という状態ならば、いまだにこの「絶望」の段階にいるかもしれないのです。
そして、精神分析学者のヴォルカンによれば、この「絶望」の段階にいるときに、元彼を彷彿させる品々が手元にあると、失恋の立ち直りが遅れてしまうようなのです。
この際、元彼の歯ブラシやシャツなどは、ぜんぶ捨ててみてはどうでしょう?
もちろん、別れてすぐに、彼のものを捨てるなんてできませんよね。
しばらくの間は、なかなか元彼の記憶は消えないでしょう。
ただ、いつまでも失恋をひきずっていても、ハッピーな気持ちにはなれません。
次の恋がうまくいきません。
元彼にふられた理由などは、いつまでも考えないことです。
あまりにふられた理由をあれこれ考えすぎると、どんどん自分に自信をなくしてしまいます。
自信のない状態で次の恋をスタートすると、同じような失恋を繰り返してしまいがちです。
愛する対象を喪失してしまったことを認め、受け入れたら、元彼のことはきっぱり忘れる方が、次にはハッピーな恋をしやすいのです。
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