たとえ、あなたが女性だとしても、「キャバクラ」という言葉を聞いたことはあるだろうし、なんとなく雰囲気も理解しているかもしれない。
まぁ、キャバクラにもピンからキリまであって、ただ純粋に(?)女性とお酒を飲むという高級な雰囲気のお店から全裸の女性が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)している地獄絵図さながらのお店まであるのだが、今回はどちらかといえば高級な雰囲気のお店の女性の話をさせていただこうと思う。
まず、お店に入り席に着くと女性が挨拶をして隣に腰をかけてくる。ここがまずポイント。座るのは隣でなければならない。なぜか。スキンシップがとりやすくなるからである。真正面に座ろうものなら、腕相撲ぐらいしかできやしない。
それから、商売なのだから当然といえば当然なのだが、キャバクラ嬢はよく気がつく。グラスのお酒が無くなればつぎ足すのはもちろん、グラスに水滴がついていれば拭いてくれる。お客を楽しませるための持ちネタもあれば、自分がどの位置から見てもらうと一番かわいく見えるかまで研究している。
圧巻なのは、延長に突入する直前である。
たいてい、こういったお店の料金体系は1時間いくらといった時間制になっており、終了間際あたりに黒服のお兄さんが親切そうな顔をして「延長いたしますか」などと断りにくいお誘いをかけてきてくれるのだが、その直前くらいになると隣の女性がじわりじわりと猛攻撃をかけてくるからたまらない。
じっと目を見つめて「こんなに気が合う人はじめて」「なんだか好きになっちゃったかも」「ずっと一緒にいたいな」普段の生活でそんな甘い言葉をかけられ慣れていない男達は、酔いも手伝って一気に燃え上がり、「この子俺に気があるな」などと簡単にひっかかってしまい、気がついたときには延長に延長を重ね、一晩でウン万円もそのお店に見返りのない投資することになる。
あぁ、なんて哀れな男達。
さてさて、別に今回はかわいそうな男(自分?)の話をしているのではない。男はかくも単純な生き物であるということを言いたかったのである。単純な男どもを手のひらでころがすことのできるキャバクラ嬢から学ぶべきところは多々あるのではないだろうか。
もしあなたに口説きたい、もしくは口説かれたい男性を飲みに誘う勇気さえあれば、まずカウンターの席に並んで座り、時々かるく肘で突いてみたり、わざとそっとぶつかってみよう。男性の飲み物が無くなったら「何頼む?」とタイミングよくきいてあげよう。彼の好みそうな話題を仕入れて提供してみよう。
さぁ、メイクも洋服もばっちり決めてきたのだから終了間際の猛攻撃である。じっと意中の男性の瞳をみつめて全身全霊をこめて…「今日は朝まで飲んでいかない?」口説かれ上手な女になるために一度あなたもキャバクラに足を運んでみてはいかがかな。
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