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   もてない女   - Essay - vol.4  …by香月未央
   
   ■ バランスの彼方
 
女には、最低3人の男が必要だと思う。
ひとりは、「日常の男」。つまり、夫や同棲相手、長年つきあっている恋人などのことである。2人目は「非日常の男」。会うとちょっとドキドキするような相手。3人目は「男友達」。恋をしていない関係だからこそなんでも話せる、そんな相手。
「日常の男」に話せないことは「非日常の男」に話し、「非日常の男」に話せないことは「男友達」に話す…。最低、3人の相手がいることで、心のバランスがうま〜くとれるような気がする。

そんな理想を、ついポロッと男の人に話しちゃうからでしょうか。よく男の人から、
「香月みたいな女とはつきあいたくないね。友達としてならいいけど」
なんて言われてしまう。

あ〜でも、最低3人の男が必要と思うことは、そんなに悪いこと?
別に、不倫や浮気をしたいと言っているわけじゃない。ただ、「日常の男」がいるからと言って、他の男の人たちとのハッピーな関係をゼロにするのは、もったいないと思うのだ。

「日常の男」は、「水」のようなもの。なくてはならない存在。「非日常の男」は、高価な「シャンパン」のようなもの。毎日欲しいわけじゃないけれど、たまには味わいたいもの。「男友達」は「ビール」。あるとホッとするよ。どれも味が違う。用途が違う。そして、どれも美味しいんだもの。

…なんて話していると、ますます男の人は、
「ますます香月とはつきあえないね」
などと言う。

ああ…だから、不倫や浮気をしたいと言っているわけじゃないってば。
よく、結婚してしまうと、夫以外の男とはまったく会わなくなる女がいる。でも、それじゃつまらない。自分のお気に入りの人とお茶を飲んだり食事をしたり、楽しみたいのだ。

人ひとりの中にも、様々な欲望がある。安心したい、リラックスしたい、ドキドキしたい、華やかな気持ちになりたい…。そんな様々な欲望を満たすことが、生きる醍醐味ではないだろうか。そして、様々な欲望を満たすために、そのあった気分に会った人と時間をともにしたい。そうすることで、心のバランスがとれて、穏やかな毎日を過ごせそうな気がする。

そういえば、故・森瑶子さんの書かれた「ジゴロ」という長編小説が、私は大好きだ。先日、ふと本棚から取り出して読みなおしてみた。
主人公は水城レダという美貌の女優。34歳の彼女には、画廊を経営している50代の「日常の男」がいた。同時にレダには27歳のジゴロのシモン=「非日常の男」や「男友達」の?木とも、男女の関係を続けていた。レダは3人の男の存在により、心のバランスをとっていたのだ。しかし、最終的に男達はレダのもとを去り、レダは独りになってしまう。ある意味、破滅的な人生を歩んでしまうのである。

私はレダのように複数の恋人との恋愛を楽しみたいわけじゃない。レダのようにモテモテでもない。だけど、なんとな〜く、
「私も最後には独りになるのかな」
と、思ってしまう。

私のような女は、やはり、最終的には誰からも愛されないのだろうか。孤独に向かうしかないのだろうか。う〜ん、謎です。謎だけど、やっぱり、女には(というか、私には)最低3人の男が必要。そう、強く思うのである。


※最後まで読んでいただき、ありがとうございました。エッセイって難しいですね。
 ちょっと充電して、また近いうちにもどってきます。See You Again〜!!  

 
【プロフィール】
香月未央(かづきみお)
ライター。女性誌を中心に執筆活動中。今回、なぜ自分は「男にもてない」
のかを分析したくなり、エッセイを書くことに。
   
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