20代の頃、「結婚したい理想のタイプは?」と聞かれると、必ず言っていたのは、「価値観が一緒の人」。
同じ音楽を聴いたり、同じ映画を観たりした時、その感動を分かち合える人がいいな……と思っていました。
とはいっても、「好きなものが全部一緒」であることを望んでいたわけでは、ありません。それぞれが自分の好きなものを持っていて、お互いに相手の意見や考えを尊重し、高め合える関係が理想だったのです。
私も彼も音楽が好きだったので、いろいろなコンサートに行きました。中でも、小田和正・サザン・セリーヌ・ディオン・徳永英明……。
これらは、彼に影響されて好きになったアーティスト。お気に入りの曲をダビングしたカセットテープを、車の中でよくかけてくれました。
またたくさんの映画や演劇を観たり、スポーツ観戦をしました。
今話題のもの、観ておきたいものは、必ずチェックする二人だったので、そういう場面でお金をケチることは決してありませんでした。
結婚して思うのは、やっぱりお互い自然体で過ごせることが一番ということ。
ベースとなるのは「食う・寝る・遊ぶ」。この3つのキーワードがしっくりくれば、楽しい毎日を過ごし、いつまでも恋していられるのではないかしら。
「料理の上手な奥さんなら夫は浮気しない」なんて聞きますが、これはやっぱり本当でしょう。外で食べるより家庭の料理がおいしければ、必ず帰ってきますもの。私は「料理が上手です」と自信を持って言えるほどではありませんが、おいしいものを作ろうとする努力はしています。
私の仕事が忙しい時は、簡単に作れる料理になりがちです。
またメニューも子どもに合わせることが多くなりますが、家でご飯を食べることがわかっている日は、彼の好きなものを作るようにします。
男の人って変わったメニューよりも、定番の家庭料理の方がいいみたい。
特に30歳を過ぎてから、和食を好むように変わってきました。
また、私たち夫婦の場合、食べることが好きなので、おいしいものを追い求めあちこち食べ歩きします。子どもが生まれる前は、テレビや雑誌で見たお店を求めて、東京に行きました。
最近は「子連れOKのお店」という条件が入りますが、週末はおいしいものを求めて外食することが多いです。
そして、寝るに関しては、いうまでもなくセックス。その時々のお互いの思いがダイレクトに伝わってくるので、恋を続けるには欠かせないポイントですね。
寝食ともにすることで、恋人同士だった頃とは違い、ありのままの自分をさらけ出すことになる毎日。
平凡になりがちな日常を、スリリングなものに変えてくれるのは、「遊び」でしょう。
スポーツにしろ、音楽にしろ、一緒に楽しむことができるのが一番。
私たちは週末に共通の趣味であるテニスを楽しんでいます。
またドラマを観るのが好きなので、ビデオに撮っておいて、週末に子どもが寝てからゆっくり見ます。
あとは買い物かな……。洋服選びもつきあってくれるので、週末のお買い物もよくしますね。
もちろんお互いにひとりでいる過ごす時間も大切。
彼は週末にフィットネスクラブに、私は本を読みふける何てこともありです。
出会ってから10年以上経ち、未だ彼と恋していられるのは、自分の理想に限りなく近い人を選んだからかもしれません。
今回は惚気(のろけ)て終わってしまったみたい。
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