「ごめん。ほかに好きな人ができた……」
彼を奪われてしまったとき、女は何故か男を責めるより
彼を奪った相手に怒りの矛先を向ける傾向があるらしい。
「いったい、どんな人なの!? わたしより何がいいワケ!?」
ちょっと古い資料なんだけど、アンアン 2003/10 No.1382 に
こんなアンケートがありました。
「略奪女性があなたに勝っていたと思う点は?」
彼が、わたしより“あの人”を選んだ理由。
彼を奪われた女性は、その理由をこんなふうに分析しています。
【Q】読者512人に聞いた、略奪女性があなたに勝っていたと思う点は?
(複数回答)
・彼と同僚であるなどの環境面---------------53人
・彼との相性(趣味、方向性)---------------34人
・若さ-------------------------------------26人
・過去のつながり(元彼女、幼馴染など)-----23人
・美貌-------------------------------------22人
・スタイルのよさ---------------------------18人
・彼との相性(SEX)------------------------16人
・性格のよさ-------------------------------15人
・家事能力---------------------------------13人
・彼の出世に役立つ親族がいる---------------11人
・彼女自身の経済力、キャリア---------------11人
“会えない時間が 愛 育てるのさ。目をつぶれば 君がいる”
郷ひろみが甘ったるく歌っていた「よろしく哀愁」がヒットしたのは1974年。
今からもう30年以上も前のこと。
読者のみなさんの中には、まだ生まれていない人もいるでしょうね(笑)。
ケータイもメールもなかったあの頃は、
“会えない時間”さえも二人の恋愛温度を上げる要素だった。
会えないもどかしさが二人の時間を濃密にしたのだ。
でも今は、“相手とつながっている”と思える恋愛ツールが増えて
“会えない時間”の埋め方にもバリエーションが広がった。
メールやケータイはもちろん、テレビ電話もあるし
Skypeなんていう遠距離恋愛カップルには画期的なものもある。
Skypeってこれ → http://www.skype.com/
だけど、これが落とし穴なんじゃないかと思う。
簡単にコミュニケーションが取れるようになった分、
よけいに相手の気持ちを確認したくなる。
「メールの返事が来ない」とか「ケータイが留守電ばっかり」とか、
便利さが裏目になって恋の不安を煽る。
“会えない(連絡が取れない)”ことにガマンできなくなってしまう。
“会える時間”こそが恋愛タイムで、
“会えない時間”は愛を育てるどころか、ぴゅるるーんとすきま風が吹く。
そんなとき、毎日顔を合わせる同僚にちょっと気になる人がいたら
恋人から来たメールの顔文字より、同僚のリアルな笑顔のほうが
彼の恋愛温度を上げる可能性は高い……かもしれない。
おなかが空いていれば、
遠くのレストランのディナーより目の前のファーストフードのほうが
確実に今の空腹を満たしてくれるから。
彼だけじゃない。
彼女にも、同じ状況は起こりえる。
「ごめんね。ほかに好きな人ができたの。
毎日顔を合わせていたら心が動いちゃった……」とかね。
便利は不便を生み、ときに不幸も生むのですよ。
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