むかし、あるドラマで、初めて見知らぬ人に「オバサン」と呼ばれた主人公が
ショックを受けて電車の中で涙ぐむシーンがありました。
主人公は確か40代。「オバサン」と呼んだ人は高校生。
でも、セイコーが新成人男女516人を対象にした「時」のアンケートでは
もうちょっとキビシイ結果が出ています…。
○“オバサン”は何歳からだと思う?
・1位 30歳(25.4%) これ以上は売れ残り/女の花は終わった
・2位 40歳(23.6%) この頃から図々しくなる/色気がなくなる
・3位 35歳(15.3%) 行動がオバサン化してくる/行き遅れだと言われる
・4位 50歳( 6.8%) 孫がいてもいい年/子どもが自立する頃
・5位 45歳( 6.0%) 集団でいると面倒な頃/一目が気にならなくなる
(2003年11月実施)
高校生の頃、「30歳は人生の終わりだ」と思っていた。
30歳になった自分が想像できなくて。
特に、自分の容姿がどうなっているのかを考えたら
ますます暗〜い気持ちになって、人生の旬は短いなんてうそぶいた。
今でも、ハタチ前後が考える「オバサン」の境界線は30歳らしい。
じゃあ若者は、何をもって「オバサン」と呼ぶのか?
基準値のひとつは「お肌の衰え」や「あつかましさ」。
ま、それは言えているかもしれないけど、
「これ以上は売れ残り」「女の花は終わった」これはやっぱり
“知らない”から言えること、なんじゃないかと思う。
30歳が人生の終わりだと思っていたわたしは、
30歳が近づいたとき、「はやく30歳になりたい」と思っていた。
周りにカッコイイ30代の女性が多かったから。
そして。
30歳を過ぎてみれば、
「年齢なんて単なる数字」だということが良くわかる。
20代のオバサンも、50代のステキな女性も知っているから。
「なんだか、年々モテるようになるわけさ」
と言い切った桃井かおりをオバサンだという人が、果たして何人いる?
今年の新成人が30歳になったとき、
今回のアンケートを思い出して何を思うのか。
それは、これからの10年に答えがあるわけさ(桃井かおり風に)。
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