聞いて欲しい話がたくさんあるのに、彼はいつも適当に相槌を打つだけ。
しゃべっているのは私ばかり…。
こんな経験、女性にはよくあること。一方的にしゃべってばかりの自分や大事な話でさえ「疲れてる」と適当に促す彼との関係に疑問を感じるのも不思議ではないけれど、それは脳が生み出す男性と女性の違いだった。
人類行動学研究者、アラン・ピーズ氏の調査によると、夫婦の会話で使われる言語の数は、女性は男性の倍以上にもなるという。
女性の脳の神経細胞の密度が男性よりも濃いこと、脳りょうと呼ばれる器官が女性のほうが大きく、言語情報が右脳へとスムーズに伝達されることが要因だと考えられている。
また、女性はおしゃべりで言葉を使うことによってオキシトシンというホルモンが増え、ストレス軽減につながる。
「しゃべってスッキリする」という女性に多く見られる行動はこのホルモンのせいなのだ。
これに対し男性は、ストレスを感じるとバソプレシンというストレス増強作用のある攻撃的なホルモンが活性化され、問題解決に向けて一人で考え込み、黙ってしまうという特徴がある。
仕事が忙しいときほど話をしたがらない男性が多いのもこれが要因。
彼が黙っているときには「どうしたの?」「何かあったの?」と聞きたい気持ちをぐっと抑えてそっとしておくのが一番だそう。
「何も話してくれないんだから…」と彼の態度に腹がたっても、それが男性と女性の脳の構造が違うから、と理解すれば、なんとなく上手くいくのかも。
※参考資料:「特命リサーチ200X」(日本テレビ) 2003/12/15
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