米国の研究ではDV(ドメスティック・バイオレンス)には三つの周期があることがわかっている。
緊張が高まっていく時期
↓
激しい暴力が振るわれる時期
↓
男性が女性に謝罪し、愛を語りプレゼントなどをする「ハネムーン期」
激しく罵ったあと急に優しくなり、さきほどの暴力的な顔はどこへ行ってしまったんだろう、と思わせるような男性の行為はDVのサイクルによるものだ。
また、DV夫の印象を第3者に聞いてみると、「明るく人当たりがよい」「いつも友人に囲まれ、楽しくて良い人そう」という良い印象が最も多く、別の調査ではDV夫のほとんどが「ごく普通の会社員」であると報告されている。
97年の「フェミニストカウンセリング堺」の調査では、DV夫の職業の内訳はフルタイムで働く男性が8割、会社員55%、公務員16%、自営業20%、無職はわずか2%との結果も報告されている。学歴に関しては大卒が42%と最多で、年収900万円以上も2割いた。
結婚後に優しかった恋人が豹変、というのがDVの始まりになることは少ないが、結婚前にそういう傾向を見抜くのは難しい。もはや学歴や肩書きはDV夫になり得る人かどうかの判断基準としては参考にならないかもしれない。
※参考資料:AERA (2002/9/12)
|