周りから見ると少しも太っていない、むしろ痩せているほうなのに、本人は太っていると思い込み、無理なダイエットをしようとする女性は結構多いもの。これは日本だけなく、欧米をはじめ、世界中で見られる傾向だ。このダイエットをきっかけとして、拒食症、過食症という摂食障害にまで至ってしまう場合も少なくない。
これらの摂食障害の一つの原因をアメリカの心理学者ホワイトは、女性の社会進出という点においている。
ホワイトによれば、過食、拒食の女性たちは「エネルギッシュで才気あふれた現代的な女性」でありながら「家庭の中ではよい妻、よい母という伝統的な女性」でなければ、という考え方から逃れられない人たちなんだとか。理想と現実との葛藤による不安から逃れるために、ダイエットなどをきっかけとして拒食・過食に至るのだと指摘している。
※参考資料:「心理学がわかる辞典」 南博
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