Vol.1 |
経験という
手錠をはずして
心は
どこまで
ゆけるでしょうか
Vol.2 |
心のレインガードで
バリアしても
あなたという雨は
容赦なく
私を濡らします
Vol.3 |
ずっと待ってたんだ
ここで
君のこと
今日はクローバーが
ぜんぶ 四つ葉に見えるよ
Vol.4 |
花をいたわり
ゴキブリを殺し
肉を齧り
君を飲みほす
そんな一日だった
Vol.5 |
昨日より
ふっくらした月
なにか
いいこと
ありそうな…
Vol.6 |
どうして この部屋に
ひとりぼっちなんだろう
君と僕は
ホウキとチリトリみたいに
いつもペアだったのに
Vol.7 |
タクシーで
帰るより
今夜は
チカチカ光る
君の声
Vol.8 |
空からのシャワーで
サンダルごとクリーニング
魔物みたいな
君への気持ちも
虹の粒子になりました
Vol.9 |
漂白剤をちょうだい
なかったことにするから
大量の漂白剤をちょうだい
内臓まで白紙にして
生まれかわるから
Vol.10 |
銀のスプーンが
ストン
排水口の中
やっぱり
この恋はダメかも知れない
※このコラムはほぼ「恋マガジン」配信当時の内容です。
恋マガの目次はコチラ!