▼出会いが「私」を変えていく
先日、夕方にドラマ「G.T.O」の再放送を見ていたら、
男性教師役の人が、とてもいいことを言っていました。
「人の人生は、出会った人で変わるんじゃないでしょうか」
ほんと、その通りですよね。
人ひとりの力って、とても小さなもので。
出会った人との関わりの中で、
自分をもっとよくわかったりしていきます。
自分の進みたい方向が見えてきたりします。
この春、大学を卒業して会社勤めをはじめた方も多いことと思います。
会社の移動などで、今までとは環境が変わった人も多いのでしょうね。
そう、つまり…。
4月って、出会いがいっぱいの季節なのですよね。
ところが…。ところが、なぜかこんな時期でも、
「出会いがないんです」
という相談メールをたくさんいただくのです。
▼「出会いがない」人の2つのパターン
「出会いがない」
そんなご相談をいただき、
それぞれの方とお話しをしながら私が感じるのは、
「出会いがない」
の理由は、大きく2つのパターンにわけられる、
ということです。
ひとつは、本当に出会いが少ないパターン。
女だけの職場。毎日夜遅くまで仕事…。だから出会うチャンスがない…。
もうひとつは、出会いはあるのだけれども、
出会いを出会いと認識していない、というパターンです。
今日は、後者の
「本当は出会っているのに、出会いを出会いと認識していない」
という方について、ちょっと考えてみたいと思います。
▼恋愛下手体質
出会いを出会いと認識していない、とはどういうことかと言いますと、
簡単に言えば、
「会社の人とはつきあいたくないの」
とか、
「趣味のサークルで知り合った人とはつきあいたくないの」
と、何故か最初から、
「このグループの人とはつきあわない」
と、自分に言い聞かせてしまっている人のことです。
それはどうして?
と尋ねますと、さまざまな答えがかえってくるのですが、
ひとことで言いますと、
「頻繁に会う人と恋愛がらみで失敗すると、あとあと面倒」
という理由のようです。
「告白したけれど、ふられてしまった」
「恋愛の末に、別れることになった」
という事態になった後も仲間として会い続けなければいけないのが嫌、
という気持ちが、
出会いを出会いとして認識しない方向に進ませているようです。
でも、これって、とてももったいないことを
していると思いませんか?
とても…
恋愛下手体質じゃないかな? と思うのです。
だって、人は、近くにいる人を好きになりがち。
近くで接触する機会が多ければ多いほど、恋愛は進展しやすいもの。
なのにそのチャンスを最初から捨てているわけなんですもの。
▼“どうせ”という考え方を捨てる
「出会いを出会いとして認識しない」
というタイプの人は、逃避癖が強いと言えます。
そして、逃避癖の強い人は、
出会いのシーンだけではなく、恋愛のさまざまなシーンで
逃げの姿勢になってしまいがちです。
たとえば、もう恋人と別れたいと思っても、
それを伝えられずにズルズルとつき合い続けてしまったり。
好きな人とそろそろ結婚したいと思っても、
それをずっと言えずにいたり…。
また、恋愛だけではなく、人生のさまざまなシチュエーションで、
何か理由をつけては、自分の行動に歯止めをかけている人が多いのです。
たとえば、英会話を習いたいと思ったとしても、
「どうせ今の仕事には生かせないから」
などと理由をつけては、習うことをやめてしまいます。
本屋さんで気になる本を見つけても、
「どうせ読んだからって毎日が楽しくなるわけじゃない」
と決めつけてしまいます。
転職をしたいと思っても、
「どうせ私には才能がないから、いい転職先がみつかるわけがない」
と、あきらめてしまいます。
▼主観的確率にふりまわされない
しかし、
「どうせ○○○だから…」
という考えには、根拠がない場合がとても多いのですよね。
つまり、単なる主観的確率なわけです。
本来、うまくいくかどうかなんて、誰にもわからない。
うまくいくか、いかないかのどちらか。
つまり、50%も成功の確率があることを最初から捨てちゃうなんて
もったいないと思いませんか。
春は出会いの季節。
出会った人によって、自分自身も大きく変化していきます。
ひとつひとつの出会いを、
ひとつひとつ大事にしていきたいですよね。
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