「彼のことは本当に好き。だけど彼とのセックス、ちっとも楽しくないんです。
もう、セックスを楽しんでいるフリをするの疲れちゃったな」
そんな相談をたくさんいただきます。
セックス経験は豊富なのに、オーガズムを経験したことがない。だけど、男の人にセックスの不満を言うのは恥ずかしい。自分のプライドも保ちたいから、友達にもできれば言いたくない。「私は不感症なのかしら?」と不安に思いながらも、悩みを解決できずにいらいらしてしまう…。そんな女の人が多いようです。
それはもしかしたら、これまでの相手にあまりセックスの知識とテクニックがなかったからかもしれませんね。男の人の中には、セックスそのもので女の人は満足する、と思っている人が多いみたいなのです。
だけど、男の人が思うよりも女の身体は複雑。ふたりのシチュエーション、誘い方、言葉…いろいろ気を配ってほしいですよね? そして、もっと言えば、女の身体の仕組みをもっとわかってほしいですよね?
ちょっとセクシーな話になりますけれど、
膣の壁は、男の人が思うよりもずっと鈍感にできていて、膣の中で性感帯といえるのは、奥のほうの子宮腔と入口の
Gスポットだけ、なんですよね。その性感帯すら、すべての女の人の身体にあるかどうかは医学的には解明されていない。女の人をオーガズムに導くには、クリトリスや乳首、唇への刺激がとても大事…。そういうこと、割と男の人は知らないのですよね。
だけど、彼に知識とテクニックがないことを責めても仕方がない。あなたが「もっとこうしてほしい」と、ちゃんと彼に伝えることができれば、セックスを楽しめるようになるのではないでしょうか。
「何も言わなくても、気持ちをわかってほしい」
そう思う気持ちも、なんとなくわかります。女の人は、心のどこかで、
「セックスをすることは罪悪」
と思いがち。だから、セックスのときの要望を彼に伝えるなんてとんでもない…という発想になってしまうわけです。
だけど、大人の女が自分の意思で、自分の責任においてセックスすることは、ちっとも悪いことじゃない。そう思いませんか? 好きな人とセックスするのは、むしろ、ハッピーなことのはず。もしも今、大好き人とのセックスがハッピーではないのなら、ハッピーにしなくちゃ。そのためには、自分の気持ちを彼に伝えることが大切なのですよね。
気持ちって、言わないと伝わらない。だって、あなたの彼は、超能力者でも、スーパーマンでもないんですもの。
心を開かないと、セックスも楽しめない。セックスを楽しめないと、心も元気じゃなくなってしまう。セックスは、身体のつながりのように思われがちだけど、実は心のつながりなのですよね。ほんの少し勇気を出して、あなたの気持ちを、彼に伝えてみてくださいね。愛情を持って伝えれば、きっとわかってくれるはずです。
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