「せっかくのゴールデンウイークだったのに。彼ったら、どこにも連れて行ってくれなかったの」
そんなお便りをいただきました。
どうやら彼女は、できたてほやほやの六本木ヒルズに出かけたかったみたい。
だけど、同棲中の彼は、お休みの日は自宅でのんびりしたいタイプ。
「人混みの中で過ごすよりも、家でのんびりしようよ」
と、六本木ヒルズ行きは却下されたそうです。
「も〜、どこにも連れて行ってくれない男なんて最低!」
彼女は彼に猛烈に怒ってしまい、友達と遊びにでかける毎日。彼は自宅でひとりごろごろ…。今、彼女の心の中には、
「彼がどこにも連れて行ってくれなかった! 彼は私を本当に好きなの?」
という思いがぐるぐると渦巻いているよう…。
でも、本当に彼は、彼女を好きではなくなったのでしょうか?
そうじゃないと思うんですよね。彼と彼女の“恋の嗜好”が違うだけじゃないかな? と思うのです。
誰でも、恋人と「こんなふうに過ごしたい」という願望がありますよね? この願望は、大きく“視覚派”“視聴派”“接触派”の三つにわかれるんです。
“視覚派”とは、イベントが大好きで新しいもの好きの人のことです。
「六本木ヒルズにでかけたい!」とか、
「海外旅行に行きたい!」とか、
「海の見えるホテルで過ごしたい!」とか、ちょっとロマンティックなデートを好むタイプです。
“聴覚派”の人は、恋人との会話を大切にするタイプ。出かける場所などにはあまりこだわりません。
それよりも恋人から、
「好きだよ」
「ずっと一緒にいようね」
などと、やさしい言葉をかけられると、愛されているという実感をえ得るタイプです。
“接触派”はスキンシップを重視する人のこと。旅行に出かけたり、高価なレストランで食事をすることなどは望まず、恋人と密室でぴったりくっついていたいというタイプです。
同じ“派”のふたりがつきあえれば、お互いに不満も起こりにくい。でも、違う“派”の人同士がつきあうから、冒頭の彼女のような不満が出てきてしまうのです。
では、違う“派”のふたりが楽しくつきあい続けるには、どうすればよいのでしょう?
まずは、相手が満足するようなデートを提案すればよいのです。
彼が自宅でのんびり過ごしたい人なら、あなたから、
「今日は家で過ごさない?」
と、提案してみてください。
「美味しいワインを買ってきたの」
などと、ふたりの時間をより楽しくするための小道具も用意してみてください。
そうすれば彼は、あなたの好意に喜んでくれるはず。そして、
「次のデートでは彼女の希望をかなえてあげようかな?」
と、思ってくれるはず。
人って、やさしくしてくれた相手には、自然にやさしくなれるものですよね?
だから、自分の願望を先にかなえたいと思うんじゃなくて、先に相手の願望をかなえてあげる…。単純なことですけれど、こういうことで、ふたりの関係はグンとよくなっていくはずです。
|