恋愛カウンセラーという仕事とは

−  安藤房子氏へのインタビュー  −





◆ はじめに


 2月8日の午後4 時過ぎ、私は、東急田園都市線青葉台駅の改札前に
 立っていた。私は、ある人を待っていたのである。
 待ち始めてから数分もしない内に、ひとりの女性が私に声をかけてきた。
 この人こそ私の待ち人、安藤房子氏である。

 簡単な挨拶を交わしたところで、インタビューを行うために、近くの喫茶店
 へと場所を移した。
 私はオレンジジュースを、安藤氏はカプチーノを注文したところで、早速
 インタビューを開始した…

 私はこのレポートを作成するにあたって、恋愛カウンセラーの安藤房子氏に
 インタビューを行った。今回、私が取材対象として安藤氏を選んだのは
 恋愛カウンセラーという職業に興味を持ったからである。

 正直私は今まで、恋愛カウンセラーという職業を聞いたことがなく、そんな
 職業が存在している事自体知らなかった。
 しかし、インターネットの広告を見て( どのような広告だったかは忘れたが)
 ふと

   「もしかしたら恋愛の問題を扱っているカウンセラーがいるかもしれない。
    もしいるとしたら、どんなことをしているんだろう? どんな人なんだろう?」

 と思い、早速インターネットで調べてみた。

 そして、安藤氏のホームページにたどり着き、関心を持ったので、今回、
 安藤氏にインタビューを行うことにしたのである。

 このレポートでは、安藤房子氏へのインタビューで聞いたことや、わかった

 ことをまとめていきたいと思う。






◆ 第1節

 ではまず、安藤房子氏について紹介したいと思う。

 安藤氏は、山形の育ちで、小学生の頃は転校することが多く、周りと違い
 幼馴染がいないことに寂しさを感じていたという。

 体育を除くと成績は良好だったそうだ。
 しかし、男子と話すのが苦手で、モテなかったという。
 テレビは「ザ・ベストテン」などで、アイドルや歌手などを見ていたそうだ。

 その後、成人して、O L などを経験した。そして、20代で離婚を経験した後、
 N P O 法人「ウインク」や多数の民間団体などで心理学を学び、日本初の
 恋愛カウンセラーとして独立した。

 その後は、主にメールでの恋愛相談を受けており、幅広い層から支持されて
 いて、過去の相談件数は1 万5 千件にものぼるという。

 その他にも、テレビやラジオでコメンテーターを務めたり、雑誌や新聞などに
 連載やコメントを載せたり、講演・セミナー・恋愛心理学講座・トークライヴ
 などを開くなど恋愛のエキスパートとして、幅広く活動している。

 また、カラーセラピストの資格も取得している。
 さらに最近では、恋愛相談にとどまらず、育児・転職・嫁姑問題・熟年離婚など
 さまざまな相談にアドバイスする “ しあわせナビゲーター” としても活動中@
 である。




◆ 第2節

 2 , 3 節ではインタビューからわかったことをまとめていきたいと思う。

 私がこのインタビューの中でわかったことは、大きくふたつに分けることが
 できる。

 この節では、その内のひとつ、恋愛カウンセラーという仕事について
 わかったことをまとめていきたいと思う。

 私はまず、何故恋愛カウンセラーという仕事を始めたのか? という
 質問からインタビューを始めた。

 インタビューの最初に、恋愛カウンセラーになった理由を聞いたのは、
 その理由が、今回のインタビューで行う様々な質問と大きく関わって
 くると思ったからである。
 そして、その考えは間違っていなかったと思う。

 では、安藤氏が恋愛カウンセラーになった理由を説明したいと思う。

 安藤氏は、恋愛カウンセラーになる以前は、O L やライターとして
 働いていた。
 当時は、コミュニケーションをとるのが苦手で、モテなかったという。

 そして、20代で離婚を経験して、恋愛について相談しようと思い、
 町のカウンセリングルームへ行ったが、どこも高額で、とても普通の
 O L が払えるような金額ではなかった。
 その時、低額で誰でも受けられる恋愛相談が必要だと感じ、
 恋愛カウンセラーを志したという。

 その後は、N P O 法人「ウインク」や多数の民間団体、通信講座
 などで心理学を学び、それぞれの良い所を取り入れ、日本初の
 恋愛カウンセラーとして独立した。

 また、事務所を構えると事務所費が掛かり、その分相談料金が高く
 なってしまうので、事務所を構えずに、主にメールによる相談を受け
 付けている。

 次に、恋愛カウンセラーについて、具体的
に聞いてみた。

 以前は、相談してくる人の多くは、20代のO L だったが今では、
 中高生から高齢の人まで幅広い層の人からの相談を受けている
 と言う。
 中には、10才や80才の人までいるそうだ。

 その内容としては、中高生では恋愛の相談ばかりではなく、いじめや
 両親・友達との接し方などの相談が少なくないという。

 また、20代になると

   「恋人にフラれてしまったが忘れる事ができない、どうしたら
   いい
ですか? 」

 というような相談が多いそうだ。

 もう少し上の年齢になると、結婚相手が見つからないなど、結婚に
 関する相談が多くなってくるという。

 さらに、既婚者では「家でケンカばかりしている」「嫌いになってしまった」
 などの相談が多いそうだ。

 その理由としては、結婚して一緒に暮らすようになってから、相手の
 行動の全てが目に付いて、イヤになってしまうということが挙げられる
 という。

 また、2,3,40代でみられるのが、自分は仕事が好きなのだろうか
 といった悩みや鬱などの悩みだそうだ。

 さらに、夫が定年を迎えたような熟年層になると、離婚したいと
 いった相談が多いという。

 そういった数多くの悩みの相談にのる時にもっとも大事なことは、
 相手の身になって話を聞く、でも自分のことと一緒にしないこと、
 だそうだ。

 相手や自分の年齢や外見も違えば考え方違う。
 だから、一見すると自分が経験したものと同じような悩みに聞こえても、
 その悩みはその人の悩みであって、決して自分の悩みではないという
 ことである。

 恋愛カウンセラーというのは、相手の話をしっかりと聞いて、できる
 限りのサポートをしなければならない。

 そのために、わかったフリをして簡単に「わかる、わかる」と言わずに、
 常に

   「私は本当に相手の言っていることを理解しているのだろうか?」

 というクエスチョンを自分に投げかけることを心がけているそうだ。


 次に、様々な人の相談にのっていくことのやりがいとは何か、という
 質問した。

 安藤氏にとって、恋愛カウンセラーという仕事のやりがいは3つある
 という。

 そのうちのひとつは、相談した人から来る、悩みが解消しました、
 というメールや、ありがとう、という言葉だそうだ。

 ふたつめは、本などを通してより多くの人と1対1なれることだという。
 そして、最後のひとつは、セミナーや講演などを通じて、多くの人と
 出会えることだそうだ。




◆ 第3節

 この節では、今回のインタビューでわかったことのうち、恋愛カウンセラー
 という仕事の具体的内容とは少しはなれた話題についてまとめていき
 たいと思う。

 まず、安藤氏が恋愛カウンセラーという仕事を通じて感じているという
 問題について、まとめたいと思う。

 安藤氏は最近、中高生などの若い年齢層からの妊娠やH I Vなど
 の相談が増えてきたと感じているという。

 そのことに対して安藤氏は、若い間の恋愛が危険なものになってきて
 いると述べ、若い間の恋というは、一緒にご飯を食べたり、お話し
 したりするだけで、楽しかったりドキドキしたりして、そういったことが
 素晴らしいところなのだと言っていた。

 次に、安藤氏が恋愛カウンセラーとしての将来的な目標として、
 どのようなことを考えているのかをまとめたいと思う。

 安藤氏は私の質問に対して、こう言った

   「矛盾しているかもしれませんが、自分の仕事をなくすことが
   私の目標です」

 と。

 確かに矛盾しているようにも聞こえるが、自分の仕事がなくなるという
 ことは、お金を出してまで相談しなくてはいけないような悩みをかかえる
 人がいなくなる
ということで、それは、恋愛カウンセラーという仕事を
 始めたきっかけである

   「自分と同じような悩み( 悩みを相談できる場所が無いという悩み)
   を持った人を新たに生まないようにする」

 という思いから考えると、当然のことなのかもしれない。ただ、人間は
 生きていくうえで、悩むことが全くないなどということはあり得ないので、
 目標はあくまでも、お金を出してまで相談しなくてはいけないような
 悩みをかかえている人をいなくすることである。

 なので、友達や家族・知り合いなどの力で悩みを解決できるように
 するのも目標のひとつなのだ。

 しかし、そうなると相談料が得られなくなり安藤氏自身の生活に
 支障が出てくるのではないか? という疑問も当然出てくるだろうが、
 安藤氏の主な収入は相談料ではなく、雑誌や本の出版で得て
 いるので、相談がなくなってもそこまで困らないそうだ。

 私は、インタビューの最後に締めとして、今の中学生に伝えたいことを
 何か、という質問をした。

 それに対し、安藤氏はふたつのことを挙げてくれた。
 それをまとめたいと思う。

 まず、伝えたいことのひとつめは「トキめいてほしい」ということだった。
 どういうことかというと、例えば好きな女の子ができたてその子に
 トキめくと、自分はもっと魅力的になろうと努力するだろう。

 このように、トキめきというのは、その人の力を上げる源であり、
 生きてくうえで大事なことなのだ。

 さらに、トキめきというのは、恋に関するものだけではなく、花を見て
 きれいだと思ったり、テレビのドラマなどを見て感動したりするのも、
 脳の働きとしてはトキめきの内のひとつなのだと安藤氏は言う。

 また、一日の中でひとつでも良いことを見つけるのも大事なことだという。

 例えば、学校で良いことがなかったとしても、帰り道の夕日がきれい
 だった、これだけでも良いことのひとつに入るだろう。

  安藤氏が我々に伝えたいことのふたつめは、自分のやりたいことは
 頑張れば、どんなに難しいことでも必ず叶うということだった。

 自分で勝手に限界を決めない、大きな夢こそあきらめない、夢を
 もつということは自分の能力を上げることにつながる、そしてそうやって
 頑張っている人が、カッコよくて異性からだけでなく同性からもモテる
 奴になるというのだ。

 100%達成できなくても良い、頑張ればその分だけ確実に夢に
 近づくことができる、と安藤氏は言う。





◆ 終わりに

 私は、今回のインタビューで今後の人生において参考になる多くの
 ことを学んだり、感じ取ったりすることができたと思う。

 インタビューをするまでは、私は今まで恋愛と言えるような経験を
 したことがないので、自分にはわからない全く別世界のようなもの
 なのだろうと思っていた。

 しかし、実際にお話を聞いていると案外そうでもなく、なんとなく身近に
 感じることができた。

 私は、これからの人生を生きていくうえで、数え切れないほどの経験を
 していき、その中で数多くの悩みをかかえることになるだろう。

 そんな時に、今回のインタビューで学んだり感じたりしたことを思い出して、
 悩みを解決したり、あるいは、友達の悩みの相談に乗ってあげたりしたい
 と
思う。





@ 「恋愛心理研究所」ホームページ
( http://www/heart-junction.com )


参考文献

安藤房子『恋に効く魔法の言葉 愛される法則』( 九天社、2004年)
安藤房子『恋に効く魔法の言葉 悲しみをのりこえる』( 九天社、2004年)
安藤房子『しあわせな関係』( オデッセウス出版、2007年)
安藤房子『L o v e N o t e 〜 9 0 日間で恋愛体質になる書きこみB O O K 〜 』
( 大和書房、2008年)


取材先
恋愛カウンセラー・恋愛心理研究所所長
安藤 房子氏( 2008年2月8日に対面取材)